<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2013.01.19 Saturday
今日、一年ぶりに飛んだ。
ライセンスには有効期限が無いので一生モノなのだが、直近90日以内に離着陸を3回か、もしくは資格のあるインストラクターに離着陸に関して問題ないことを見せないと、機長として飛ぶことは出来なくなる。つまり、ソロで飛べないということだ。また、最後のフライトから2年以上経ってしまうとBFRと呼ばれるフライトテストまがいのフルレビューが必要になってしまう。私は2年も経っていないので、3TGL(タッチアンドゴーランディング)でソロフライトが出来るようになる。インストラクターになる最初の試験には、150時間のPIC(機長)時間が必要で、私のPIC timeは107時間程度。あと40時間以上必要になる。2011年の訓練の全体の飛行時間が228時間だったから、その1/5の時間と同じフライトタイムをここでつけるのだ。上手く使わなくては。
また、教官は左右に並んだ座席の右席に座るので、右席で操縦するための練習が必要になる。
これがとんでもなく難しい。
ただ席を変わっただけだと思うがそんな単純なものじゃない。基本的に飛行機のスロットルは左右どちらの席からも動かせるように自動車のシフトレバーと同じ位置についている。今まで右手でコントロールしていたスロットルを左手にして、コントロールヨーク(飛行機のハンドルみたいなやつ)に右手を添える。戦闘機はこのスタイルだ。目の前に見える飛行機のカウリングの見え方が違うように見える。センターライン状をタキシングしていると思っても、右にずれる。
また、パララックスエラーと言って左席の正面についている主要計器を右席から斜めに参照しなければならない為、計器の見え方に誤差が出る。高度計なら、右席から見て10FTくらいずれたところに針をもってくると、左席からみて丁度ど真ん中にくる。計器までの目線の移動距離が長い。難しい。ATTITUDEがすぐずれる。いつのまにか計器を追っている。今日のフライトは、信じられないくらいひどかった。これではCPLどころかPPL、いや、ソロにさえ行けないだろうというところまで落ちた。笑
でも今日はPPLの時みたいに無駄にへこまなかった。直し方を知っているし、この「頭で分かってても実際に出来ない」という状態を知っていることは、将来学生を持ったときに必ず活きると思っているからだ。教官は学生に「なんで出来ないの?!」と言ってはいけない。学生の準備不足ならともかく、準備をしてもできるべきことができないというのは教官の想像力の問題だ。
今日出た主な症状
症状は、Ref. 高度をぶっちぎる、Jolty なびっくり舵を使う、ピッチが必要以上に上がり、下がる、スピードが速い/遅い、ボールが飛んでる、ファイナルの安定が著しく悪い、スピードが決まらない、Radioの英語が聞こえない、インストラクターの英語もよくわからない。ポジションレポートができない、Joiningの無線も使えない、トラフィック情報を聞き漏らす、ファイナルの高度判定が出来ない。バックサイドに入ったときの修正が遅く、弱い。。。
原因は、
1. Attitudeが見えていない。外で飛べていない。Attitudeを見つける為のフライトをしていなかった。例えば、1500にあわせようとして100フィート下がったときに、教官は1500に戻れという。でもS&L(水平飛行)のAttitudeを見つけないまま1500に戻ろうとピッチを上げるからまた同じことが起こる。
2. パワーの調整が遅い。Attitudeを高度計を見ながらあわせていくと、水平飛行を瞬間作ることができる。でもパワーが不適切ならその結果はスピードに現れる。ASI (Air Speed Indicator)がおかしな値を指しているにも関わらず、それを感じない。Attitudeもそうだが、修正の必要があると気付くのはそんなに遅くない。でもそれに対してどんな修正をすればいいか、自動的に手が動かない、動いても遅い。おそらく、右席に変えたときに起こる一番の問題はこれだろう、今までとは逆の手でスロットルやコントロールヨークを調整しなければならない。右利きの人が左手に箸を持って食事をするようなものだ。
3. パララックスエラーを考慮したボールの位置をよくわかっていない。too much right rudderが多かった。
4. ファイナルの不安定はAttitudeが分かっていないためにスピードが作れていないため。スピードを追っているとパスの判断が遅れてToo Low!となり冷や汗をかく。バックサイドとはパワーを加えてもスピードが上がりづらい遅い領域のこと。ここに入ったら大胆にパワーを増減させてスピードとパスをキープしなければならないのだが、これも左手が動かず教官に操縦を取られた。沈みを感じたが手が動かない。
5. 英語は英語力そのものよりも操縦に忙しくてそれどころじゃなかったというのが多分にある。Situation Awarenessがさっぱり無かった。また、地上でできる準備として、言われることを予測することも怠っていた。Class Gでで聞かれることのほとんどは「今どこ?」「これからどこに行くつもり?」「トラフィック情報」だ。それに対するスタンダードで短くてシンプルな受け答えをもっと準備しておくべきだった。また、ポジションレポートするときに「いまここはWestern firebreakのー西?あれ東?いや南だっけ?」みたいに逡巡している。どこ?ときかれたらすぐにここ。と言えないといけない。
解決策は
1. 1400でもいいからとにかくどこかの高度で計器を30秒見ないで水平飛行できるAttitudeを見つけてから高度の修正をする。これは練習なんだから。Attitudeに自信が無いのに1500をばっちり飛べても意味は無いのだ。
2. Attitudeを見つける練習がまず先にある。スロットルの調整を左手に覚え込ませるのは、スローフライトでやるといいだろう。
3. 機体の滑りを感じられるようになるような練習をする。教官に飛行機を強弱をつけて滑らせてもらって、それを計器を見ずに言い当てるのもいいかもしれない。
4. 2. と同じ。
5. 何を聞かれるはず?という質問の答えを出来るだけたくさん持つ。ポジションレポートについては地図を机に置き、目をつぶって指差したところを5秒以内でポジションレポートする練習。
とりあえず、PPLレベルまで早く上げないと!
ライセンスには有効期限が無いので一生モノなのだが、直近90日以内に離着陸を3回か、もしくは資格のあるインストラクターに離着陸に関して問題ないことを見せないと、機長として飛ぶことは出来なくなる。つまり、ソロで飛べないということだ。また、最後のフライトから2年以上経ってしまうとBFRと呼ばれるフライトテストまがいのフルレビューが必要になってしまう。私は2年も経っていないので、3TGL(タッチアンドゴーランディング)でソロフライトが出来るようになる。インストラクターになる最初の試験には、150時間のPIC(機長)時間が必要で、私のPIC timeは107時間程度。あと40時間以上必要になる。2011年の訓練の全体の飛行時間が228時間だったから、その1/5の時間と同じフライトタイムをここでつけるのだ。上手く使わなくては。
また、教官は左右に並んだ座席の右席に座るので、右席で操縦するための練習が必要になる。
これがとんでもなく難しい。
ただ席を変わっただけだと思うがそんな単純なものじゃない。基本的に飛行機のスロットルは左右どちらの席からも動かせるように自動車のシフトレバーと同じ位置についている。今まで右手でコントロールしていたスロットルを左手にして、コントロールヨーク(飛行機のハンドルみたいなやつ)に右手を添える。戦闘機はこのスタイルだ。目の前に見える飛行機のカウリングの見え方が違うように見える。センターライン状をタキシングしていると思っても、右にずれる。
また、パララックスエラーと言って左席の正面についている主要計器を右席から斜めに参照しなければならない為、計器の見え方に誤差が出る。高度計なら、右席から見て10FTくらいずれたところに針をもってくると、左席からみて丁度ど真ん中にくる。計器までの目線の移動距離が長い。難しい。ATTITUDEがすぐずれる。いつのまにか計器を追っている。今日のフライトは、信じられないくらいひどかった。これではCPLどころかPPL、いや、ソロにさえ行けないだろうというところまで落ちた。笑
でも今日はPPLの時みたいに無駄にへこまなかった。直し方を知っているし、この「頭で分かってても実際に出来ない」という状態を知っていることは、将来学生を持ったときに必ず活きると思っているからだ。教官は学生に「なんで出来ないの?!」と言ってはいけない。学生の準備不足ならともかく、準備をしてもできるべきことができないというのは教官の想像力の問題だ。
今日出た主な症状
症状は、Ref. 高度をぶっちぎる、Jolty なびっくり舵を使う、ピッチが必要以上に上がり、下がる、スピードが速い/遅い、ボールが飛んでる、ファイナルの安定が著しく悪い、スピードが決まらない、Radioの英語が聞こえない、インストラクターの英語もよくわからない。ポジションレポートができない、Joiningの無線も使えない、トラフィック情報を聞き漏らす、ファイナルの高度判定が出来ない。バックサイドに入ったときの修正が遅く、弱い。。。
原因は、
1. Attitudeが見えていない。外で飛べていない。Attitudeを見つける為のフライトをしていなかった。例えば、1500にあわせようとして100フィート下がったときに、教官は1500に戻れという。でもS&L(水平飛行)のAttitudeを見つけないまま1500に戻ろうとピッチを上げるからまた同じことが起こる。
2. パワーの調整が遅い。Attitudeを高度計を見ながらあわせていくと、水平飛行を瞬間作ることができる。でもパワーが不適切ならその結果はスピードに現れる。ASI (Air Speed Indicator)がおかしな値を指しているにも関わらず、それを感じない。Attitudeもそうだが、修正の必要があると気付くのはそんなに遅くない。でもそれに対してどんな修正をすればいいか、自動的に手が動かない、動いても遅い。おそらく、右席に変えたときに起こる一番の問題はこれだろう、今までとは逆の手でスロットルやコントロールヨークを調整しなければならない。右利きの人が左手に箸を持って食事をするようなものだ。
3. パララックスエラーを考慮したボールの位置をよくわかっていない。too much right rudderが多かった。
4. ファイナルの不安定はAttitudeが分かっていないためにスピードが作れていないため。スピードを追っているとパスの判断が遅れてToo Low!となり冷や汗をかく。バックサイドとはパワーを加えてもスピードが上がりづらい遅い領域のこと。ここに入ったら大胆にパワーを増減させてスピードとパスをキープしなければならないのだが、これも左手が動かず教官に操縦を取られた。沈みを感じたが手が動かない。
5. 英語は英語力そのものよりも操縦に忙しくてそれどころじゃなかったというのが多分にある。Situation Awarenessがさっぱり無かった。また、地上でできる準備として、言われることを予測することも怠っていた。Class Gでで聞かれることのほとんどは「今どこ?」「これからどこに行くつもり?」「トラフィック情報」だ。それに対するスタンダードで短くてシンプルな受け答えをもっと準備しておくべきだった。また、ポジションレポートするときに「いまここはWestern firebreakのー西?あれ東?いや南だっけ?」みたいに逡巡している。どこ?ときかれたらすぐにここ。と言えないといけない。
解決策は
1. 1400でもいいからとにかくどこかの高度で計器を30秒見ないで水平飛行できるAttitudeを見つけてから高度の修正をする。これは練習なんだから。Attitudeに自信が無いのに1500をばっちり飛べても意味は無いのだ。
2. Attitudeを見つける練習がまず先にある。スロットルの調整を左手に覚え込ませるのは、スローフライトでやるといいだろう。
3. 機体の滑りを感じられるようになるような練習をする。教官に飛行機を強弱をつけて滑らせてもらって、それを計器を見ずに言い当てるのもいいかもしれない。
4. 2. と同じ。
5. 何を聞かれるはず?という質問の答えを出来るだけたくさん持つ。ポジションレポートについては地図を机に置き、目をつぶって指差したところを5秒以内でポジションレポートする練習。
とりあえず、PPLレベルまで早く上げないと!
2011.01.01 Saturday
あけましておめでとうございます。
今年も楽しいことばかりやっていきましょう。
さて、今年の元旦は同期とピクニックしてすごしました。目的地は、Arthur's Pass。なにやら山で隔てられたCanterbury地方とWest coast地方を結ぶ峠のことらしい。各自弁当持参。
たたた滝だー!!
滝をみると、必ず「スローモーションみたいだ!!」と叫ぶやつがいますが、私のことです。
水も滴る。。。
いい男じゃねーか。山登りにビーサンは危ないよー。笑
雪解け水なのか川の水は透明で、ひどく冷たい。ブーツを脱いだ足で入ると冷たさが痛みに変わる。6秒ともたない。
か、か、河童だーーーー!!! カッパが出たぞーーー!!!!
Arthur's pass の滝(Devil's Punchbowl Falls)まではトレッキングコースになっていて、かなり急な坂道や階段30分くらい登った。よき運動なり。
Arthur's Passから車で帰る途中に寄ったのは、行く途中に見つけたいいところ。草原の中に、大きな岩がビルのようにそびえ立っている不思議な場所だ。ロッククライミングスポットなのかもしれない。規模は桁違いに大きいし、岩の説明をする音声テープの貸し出しもないけれど、イギリスのストーンヘンジに雰囲気が似ている。岩の上に立つと、足がすくむほどのELEVATIONである。100ftくらいあるかも知れぬ。
いい天気だー。
最後は岩の日陰に寝っころがって昼寝。草原で昼寝。それにしても、30ドルも掛からず旅ができるとはね。
こんな元旦は初めてだ。
今年も楽しいことばかりやっていきましょう。
さて、今年の元旦は同期とピクニックしてすごしました。目的地は、Arthur's Pass。なにやら山で隔てられたCanterbury地方とWest coast地方を結ぶ峠のことらしい。各自弁当持参。
たたた滝だー!!
滝をみると、必ず「スローモーションみたいだ!!」と叫ぶやつがいますが、私のことです。
水も滴る。。。
いい男じゃねーか。山登りにビーサンは危ないよー。笑
雪解け水なのか川の水は透明で、ひどく冷たい。ブーツを脱いだ足で入ると冷たさが痛みに変わる。6秒ともたない。
か、か、河童だーーーー!!! カッパが出たぞーーー!!!!
Arthur's pass の滝(Devil's Punchbowl Falls)まではトレッキングコースになっていて、かなり急な坂道や階段30分くらい登った。よき運動なり。
Arthur's Passから車で帰る途中に寄ったのは、行く途中に見つけたいいところ。草原の中に、大きな岩がビルのようにそびえ立っている不思議な場所だ。ロッククライミングスポットなのかもしれない。規模は桁違いに大きいし、岩の説明をする音声テープの貸し出しもないけれど、イギリスのストーンヘンジに雰囲気が似ている。岩の上に立つと、足がすくむほどのELEVATIONである。100ftくらいあるかも知れぬ。
いい天気だー。
最後は岩の日陰に寝っころがって昼寝。草原で昼寝。それにしても、30ドルも掛からず旅ができるとはね。
こんな元旦は初めてだ。
| 1/1 pages |