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     2018.05.04 Friday

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     2011.11.20 Sunday

チャンギでのトランジットは3時間あまり。横になれるシート席で少し休んだので、そんなに疲れていない。チャンギ−羽田(SQ636)便はA330-300!乗ってきた777に比べると、少し狭く、目劣り、、、

シンガポール航空の制服を着たCAの方が、こんばんは、と挨拶をしてきた。完璧な発音なので、日本人だろう。とっさに答えようとするが、こんばんは、と日本語で挨拶をされるのが久しぶりだったので、うまく答えられなかった。まるでコンビニの店員にいらっしゃいませ、といわれたときのように反応してしまった。こんばんは、という返事が前歯の裏でせき止められて、単体でかじった海苔みたいに張り付いてしまった。さっき777に乗っていたときまでは、目を見て笑顔で自然に挨拶を返すことができた。日本では、サービス「される側」の人間が笑顔で挨拶を返すという場面は珍しい。まわりが急速に日本になっていっている、と思った。でも本当は、私が日本モードに戻ってしまったのだ。


左下のミルクはシンガポール航空のロゴのものに変わっていた。NZ産の食料は、この機材には積まれていないのだろう。ワインや水など冷たいものは冷たく、メインはちゃんと加熱してある。料理に熱のメリハリがあると、それだけでおいしく感じる。

私の隣の席にいたおじさんも日本人のようだった。だがもう隣にはいない。離陸前に日本人のCAさんが、席が空いているのでシートベルトサインが消えた後はどこかあいている席に座って良いと言ったためだ。よくみると、確かに空席が目立つ。そして、白人の数が少なくなり、東洋人の顔が増えた。みんな日本人なのだろうか。

前席の背もたれ背面には小さなモニタースクリーンが付いていて、映画などの娯楽を楽しめるようになっている。777の中で観たのは、動物実験用のチンパンジーがどんどん知能を増して最終的には仲間のチンパンジーやピグニーチンパンジーやオランウータンやローランドゴリラの大群を従えて人間に復讐する、という内容の映画だった。映画は Action, Drama, Traditional, Europe, Asia などという細目に分かれていて、サルの映画はActionに分類されていた。ニューヨークにある有名な名前を持つ橋の上から、発砲してくるヘリコプターにジャンプして飛び移ったゴリラがヘリを橋に激突させるシーンは、確かにアクションだった。

座席の肘掛側面に埋め込まれた着脱式のリモコンを使って、メニューの下層まで降りていくと、映画の説明とともにサムネイルが表示され、その映画の簡単なストーリーを見ることができる。前の席の人が、近未来の戦闘機らしき乗り物を題材にした映画を見ていて、それを探したがどうしても見つからない。リモコンのボタンを押した瞬間と、画面がその信号に反応して実際に切り替わるまでの間に生理的な許容範囲ギリギリのタイムラグがある。時々そのタイムラグを読みきれずにボタンを押してしまい、サムネイルで映画を紹介していた画面が意図せず初期状態に戻ってしまうことがある。そういう映画は、観る気が失せてしまう。


777のときと同じように、白ワインのメニューにはシャルドネとしか書いていなかった。ということは、同じワインが出てくるのかもしれない。ワインは現地調達ではないようだ。そもそもフランス産だった。目の前の画面の中では、痩せた中年のホテルマンが映っている。これから自宅に友人を呼んでディナーパーティを開くらしい。家の中にはもう一人男がいる。オーストラリアに留学している娘の友達だ、といって突然家を訪ねてきた男だ。ホテルマンは彼を簡単に信用して家の中へ招き入れ、実は自分が招き入れたこの男は、事故を起こした護送車から脱走した連続殺人犯だということを、ラジオの放送で知らされているところだった。ホテルマンもワインを持っている。ただし、そのワインは白ではなく、赤ワインだ。

ワインを飲んでいるからなのか、それとも飲み足りないからなのかわからないが体がうまく座席になじまず、ゆっくりと休めない。機内は消灯しているので、モニタースクリーンの中が異様に明るく見える。さっき前の席で近未来の戦闘機を題材にした映画を観ていた人は、今は体が緑色になって空を飛ぶヒーローの映画を観ているようだ。そんなに時間は経っていないように思う。同じ映画かもしれない。ほかの席でも何人かはまだ映画を観ているようだ。モニタースクリーンの青白い明かりは顔の前面だけを照らすので、細長くなった顔の表情だけが浮いているように見える。顔は、石のように硬直していてピクリともしない。視界の端っこのほうで顔が動いたような気がしてそちらに視線を向けるが、そのときにはどの顔も動いていない。

ふと、反対側の窓の外の景色が目に入った。何か、小さな黒い点が、雨のようにどんどん後ろに流れていく。巨大なゴマせんべいの上を飛んでいるように見えた。次第にゴマ粒が大きくなっていって、それがゴマ粒ではなくまばらに生えている木であることがわかった。まっすぐ伸びている杉に似た針葉樹林だ、エンジンの音が変わって、誰かがエンジン故障だと言ったのが聞こえた。

双発機は片方のエンジンが止まっても問題なく飛び続けることができる。ただし、片方のエンジンが止まると、ヨーイングといって機首が止まったエンジンの方に振れてしまう。推力のバランスが崩れてしまうためだ。ちょうど腕を横に一杯に拡げて走っているとき、地面に固定されたポールに左の腕を思い切りぶつけたようなイメージだ。だからエンジンが止まったとき、パイロットがまずやらなければいけないのは生きているエンジン側のラダーペダルを踏みつけて、このヨーイングを止めることだ。私もMEIRの訓練でラダーペダルをふみつけまくり、革靴の底に穴が開いてしまった。だが、この機のパイロットは、よほど高級な革靴を履いているのか十分な量のラダーを当てているとは思えなかった。飛行機がどんどん傾いていっているからだ。

ラダーの当てが十分でないと、飛行機は機首を左右どちらかに向け続けようとする。左右の揚力のバランスが崩れ、すぐにロールが始まる。そして飛行機が背面になるまでヨーイングとロールを続け、飛行機は螺旋を描きながら急速に高度を失っていく。スパイラルダイブだ。窓から見える針葉樹樹林の角度が変わってきた。上に覆いかぶさるように落ちていっているのだ。パイロットは何をやっているんだと思った。とげのような葉のひとつひとつが見えるようだった。このままの姿勢で落ちたら、絶対に助からないだろうなと身体に力を入れた瞬間に、客室に明かりがついた。通路をゆっくりと歩いてきたCAさんがお絞りを差し出してきた。これから着陸態勢に入るというアナウンスがあり、夜行バスのパーキング休憩のような雰囲気になった。飛行機は水平を保ちながら、緩降下している。少なくとも、スパイラルダイブはしていない。なんだ、夢か。よかったよかった。



羽田に。懐かしい尻尾である。



スパイラルダイブしなくて良かったね。


羽田もなんだか、、、


様変わりしたね。


当たり前のように屋上に行って


柵越しに飛行機を見る。そういえば、チャンギには屋上展望台がなかったな。


ここで観ると、777が普通の大きさの飛行機に見える。



モノレール見ながらサンドイッチ。円使ったの久々だ!



さて帰ろう。
     2011.11.15 Tuesday
今回も写真ラッシュで行きます。

腹減った!昼飯だ!!グリーンカレーうまい。


さすがフルサービス、食後にアイスが出る。カチンカチンに凍っていた。くるときのジェットスターでは、アイスはおろか、予約していなかったので飯は何も出なかった。そのときは、空腹に耐える、という何の工夫もない方法で乗り切りました。


一緒に出されたワインがすごくおいしかったので、銘柄を聞いてみたら「シャルドネ」だと。いや、シャルドネって葡萄の種類じゃなかったっけ??シャルドネワインはNZのスーパーにもいっぱいあったよな。。。などというのは面倒くさいので一言、"Could i take a photo of the label, please??"で、後で調べると。

"Les Tannes" (レ タンヌ)だって。安くてうまいワインらしい。でもフランス産。確かに、なんか飲んだ瞬間とその後しばらくと、飲み込んだ後で全然違う香りと味が。。。NZのワインはそんな面倒くさいことはしない。甘いか、辛いか。(としか私には感じられなかった。)うまかった。安いということで、今度買ってみよう。


30000ftで450ktかー。。。いやー酔っ払うぜー。でも外でたら一発で酔い覚めそうだな。-51℃て。


2時間後くらいに、ビールくれる??と言ったらつまみがついてきた。そういえば、最初のビールにもナッツがついてきたっけ。ちゃんとアテを出してくるんだ。それにしても、飲み物ってどのくらいの頻度で頼んでいいものか。。。


インドネシア上空。ITCZ(InterTropical Convergence Zone)だからかな、雲が多い。対流圏界面に届いているのかな、でも高度11kmということは、ちょうど自分が対流圏界面付近(熱帯だともう少し高いかもしれんし。)にいるということだから、ぶつぶつ、、、


「ハイ、夕食デース!」豚肉!やっぱあのワインうめぇ。よく見ると、コーヒー用のミルクはMeadow Fleshだ。食料は現地調達(NZ)なんだなー。当たり前か。


だいぶ降りたな。


アジアのハブ、シンガポールチャンギ空港! アプローチ中は写真取れないのであっという間に着陸。


気温32℃。ボーディングブリッジが蒸し暑い。夕焼けはきれい。


A380だ!!


無料のインターネットコーナーも。5分経つとブラウザがリセットされる。家にメールしとこう。


こんなリラックスシートもある。エコノミーは横になれないのでものすごく助かる。トランジットまで3時間。しばし休憩。


お茶が飲みたい、緑茶が良い、ということで買った。ふたを開けて、飲んでみる。次の瞬間吐き出しそうになる。甘い!!ガムシロップ10杯は入れただろ!というくらい甘い。しまった、こっちではこれが普通か。よく見ると、ラベルにもジャスミン茶と書いてある。ちきしょー。


ターミナル中央部。色々な店が沢山あるが、買いたいものは見つからない。物欲0。


下から。そろそろ出発ゲートへ。

異国でひとりぼっちというのは、そこが安全な国ならそんなに悪くない。皆、私のことを知らない。誰も、私が何語をしゃべるかなんてわからない。私は、英語を使う。チェックインカウンターでもターミナルの案内所でも両替のクラークとも、英語でしゃべる。彼らは、私のことをしらない。礼儀正しくしていさえすれば、誰とでも話をすることができる。そのことに、なんとなく開放感を感じる。



違う売店でやっと「緑茶」を発見!!今度こそまちがいない、なにしろ、Pokka、日本製だ!!やっと緑茶にありつけたぞ、ははは、さて。。。



、、、甘い。




アホか!と叫んでカンをその辺にぶん投げたくなった。あぁでも、やっぱりよく見ると、ジャスミン茶と書いてある。orz どこまで際限のないアホなのだろうか、私は。などと孤独に絶望していると、前からロビーの幅の半分を埋め尽くすほどの集団が、こちらに近づいてくるのが見えた。皆笑顔を浮かべ、なにやらべらべらとしゃべりあっている。聞き覚えのある発音。日本語だ。

修学旅行生だろう、男女別に3-4人のグループをつくり、皆楽しそうだ。だが、奇妙なことに誰一人としてふらっと「ひとりで」そのへんの店に立ち寄る者はいない。かといって、ルービックキューブのように密着しているわけではない。彼らはちょうど、屋台のスーパーボールすくいのプールの中にいるようだ。ふわふわと付きつ離れつだが全体としては明らかに同じ方向に動いている。さっきの私の気分を作った雰囲気とは、あまりに正反対な光景だったので、どうして彼らがあんなに楽しそうにしているのかわからなかった。



ゲートに着いた。搭乗!!
     2011.11.13 Sunday
少し報告が遅くなってしまったが、私の海外免許取得訓練は10月29日に終了した。その後10日間ほどニュージーランドに滞在し、クニさんとコストシェアでアクロバットの練習に乗せてもらい、怠惰な日々を送り、帰国前日に腹の調子が怪しくなり、当日にかけて大変なことになり、フライトを延期して10日に帰国した。

今後は日本の書き換え訓練に向けて行動することになる。学校を見学し、仕事を見つけてお金をため、PPLの免許を書き換え、余裕があったら気象予報士に再度チャレンジしたい。訓練が始まってからは、経験上フライトテストに向けた訓練がどうしても主体になってしまうだろうから、これをその後につながる訓練にするためには今のこのつなぎの時期がものすごく重要だと思う。訓練が始まる前までに自分のやりたいこと、やるべきことを整理して、訓練が始まったと同時にトップスピードでスタートラインを通過できるように十分な助走をしておきたい。

訓練終了後のことや、今回までに書ききれなかったニュージーランドの話を気が向いたときに書いていこうと思う。とりあえず今回は、日本に帰ったときの記録をしておこう。写真多数。



使用した航空会社はシンガポール航空。いつもクライストチャーチをお昼の11時55分に飛んでいくSQ298便の777に乗ってシンガポールのチャンギ空港まで行く。そこから乗り換えて、日本まで。値段は1000ドルほど。6万円くらいか。こちらに来たときはジェットスターだったが、たしか合計で5万円くらいだった。選ぶ日によるが、片道チケットはシンガポールが一番安いらしい。フルサービスの航空会社がほぼ同じ値段で乗れるということで即決した。CPLフライトテストが遅れたのと、私の腹がエマージェンシーを宣言していた関係で2度フライトを延期したが、帰りの便をジェットスターにしていたら、チケット代がまるまる無駄になっていたところだ。その点シンガポール航空は、手数料35ドルのみで変更可能、チケット料金は変わらなかった。座席にあまりがあったのでラッキーだったとも言える。



帰国当日。あんまり人がいない。。。

当日は日本人同期のほか、数人が見送りにきてくれた。空港で働いているkiwiの同期にも会ったりして、なかなか楽しかった。チェックインでは預け入れ荷物が20.9kgと表示されていた(上限は20kg以内)が、何も言われず印刷したボーディングパスにスタンプを押される。手荷物は友達に預けておいた。あけろとか言われると面倒なのでね。11時になり、ぼちぼち移動。ゲートをくぐって向こう側へ。皆さんさようならと挨拶して手をぶんぶん振りながらくぐろうとしたら、係員にその前にこの書類に記入してね、と変な紙を渡された。皆のところに戻る。なんだこれは、旅客機にお客さんとして乗るほうが、小型機にパイロットとして乗るより難しいぞ。


機材のトラブルで30分ほど遅れるという。


免税店に同期のBenがいた。バイトしているという。ネクタイなんか締めてガラじゃないな、おい。アルコール買わないのか、というので3本買ってしまい、後悔した。重い。ここで買ったワインは、専用の密封容器に入れられて機内に持ち込むことができる。なるほど。


見慣れたはずの滑走路が違って見える。いつも通っていた学校の黄色い建物が反対側に見える。誰かがチェロキーを引っ張っている。こっち側では空港内に入るのにこんなに手間がかかるのに、同じ敷地内のはずのあそこにはいつも簡単に入っていたなぁ。日本では飛行機を引っ張ることなんてあるのだろうか。


無事にボーディングし、すべてのドアが閉められる。音が変わり、キャビンが与圧されていることを実感する。


777のエコノミー。意外と足元は広い。いいじゃん。


RWYは02。航空無線が聞ければいいのに。見慣れた景色が後ろに飛んでいく。もうしばらく戻ってこないだろう、さようならCHCH。


ぐんぐん昇る。


先は長い。。。


Flight and alcohol, never mixed... Tiger Beer Plz!! haha.



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飛行機訓練終了後、日本で1年間翻訳で稼ぎ、 今年1月にNZに再渡航しました。 インストラクター試験には合格しました。 3ヶ月無視され続けることに耐えてやっとインストラクターの端くれに。 とりあえず、両親に感謝。
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