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     2010.09.06 Monday
国内で訓練をするのに高額な費用がかかって大変だから、海外でパイロットになれないかな、、、私も、そういう風に考えたことがあった。だが、これは、誤解だ。大いなる誤解である。


借金の額はたしかに、大変なものだ。私の場合、海外でフルライセンスまで取ろうとしているため、生活費込みでざっと600万を用意していく。余裕をみての額なので、そのうち全てを使うとは限らないが、訓練を始めるにあたり現金でそれだけの額を用意しなければならない。加えて、日本に帰ってきてから航空会社の応募要件を満たすためにさらに1千万弱の金額が必要だ。そんな額はとっても用意できないから、海外でパイロットになろう、、、


本当にそうだろうか??


国内で借金することにびびっている人間が、外国人労働者として「海外で」働いていけるだろうか。就労ビザは、ある雇用主からフルタイムの仕事をもらうことを条件に発行される。フルタイムの仕事は、就労ビザを持っていることを前提に与えられる。なんだか鶏と卵のような話で釈然としない。でも、このパラドックスは超然と存在している。これを、個人的な努力で抜け出さなければならない。これが最初の関門。

外国人労働者は、その国の国民が同じ仕事をした場合に比べて、何らかのアドバンテージがある場合にのみ、雇用される理由を得る。だから、そのアドバンテージが消えてしまえばすぐにクビになってしまう。例えば、フライトインストラクターとして日本人がニュージーランドで働く場合、そのアドバンテージはなんだろうか。教え方のきめ細かさだろうか、チームスタディのノウハウだろうか、日本人の学生を沢山学校に連れてこられることだろうか。それは、人によって違うだろう。この点を自分で見極めて、雇用主に説明して、自分を売り込まなければ、仕事はないし、あっても継続しなければクビになるし、クビになったら就労ビザが無効になるのですぐに日本に帰らなければならない。

自分の努力とは関係ないところ(雇用主の一存)で、簡単に職を失う不安定性を、少なくとも永住権が取れるまでの数年間マネジメントしなければならない。


「日本人が、海外でパイロットになれますか?」


なれないはずはないだろう。だが、そういうことを人に聞いている段階では、難しいかもしれぬ。
     2023.10.29 Sunday



コメント
はじめまして。
でぃです。
NZの就労ビザはより厳しいのですね。。。。
((海外でパイロットは、1千万の借金を抱えるより大変だ。
2010.09.06 Monday))

カナダでも飛行学校でジョブオファーもらわないと、永住権まではたどりつけないと思ってはいたんですが、実際はもっと単純でした。
悪い言い方にはなるんですが、北米地域には文字通りスクールのまわし者になって時間を稼いでいるような人もいます。そういう人のマーケティングの中では、インストラクターがだめでも、一般職に就業して、州によっては永住権を狙えるなんていう情報は決して出てこないんですが、インド人の空友のアドバイスが僕をすくってくれました。
カナダで約9カ月でCPL取得し、アフリカで就職活動→カナダ就労ビザ発給の通知→カナダへ帰国

リフォーム専門のホームデポというホームセンターに就職しました。カナダだと職業訓練を一定期間以上受けると、場所・業種の縛りがないポスグラが出ます。
ホームセンターで働きつつ、CASARA(http://www.casara.ca/)
で寄り合いに参加して、ちょくちょく飛んでます。      ある程度以上、カナダにおける就労期間が溜まり、英語をさらに伸ばしたら、州の永住権プログラムに参加すると共に、IFR取った学校のインストラクターコースを受けようかと思ってます。

知的で、何かの「気付き」を与えてくれるブログ、感謝します。
今後もよろしくお願いします。

ぶしつけですが、エアライン就職に関し、お願いします。
オンラインで飛行時間等を入力され、現在選抜試験を受験されておられるのは、台湾のチャイナエアラインですか???

失礼します。
   でい




  • でい
  • 2017.04.22 Saturday 01:25
コロンボ警部さん>
コメントありがとうございます。

そうですね、私は現地に行ってみていろいろやってみます。そうして考えてみて、自分にとって最良の選択をします。それを繰り返していくでしょう。
海外にはたくさんのチャンスがあるがそれを狙って動く日本人は最近多くなってきたように思う。
別に海外で探す事はなんら不思議ではないことだとおもう。NZ USのパイロット達はステップとして海外で経験を積んでくる人も大勢いる。日本以外のパイロットにとっては当たり前の事なのだ。だから自分を日本人だからとか思わず世界を舞台に動き出す勇気、日本の常識から抜け出すことがまず先決だと思う。
JALの崩壊、パイロット早期退職、結構毛だらけ猫灰だらけ。パイロットの経験、資格は日本だけじゃあない全世界にある。一つに集中するから選択肢が見えないだけだと思う。
  • コロンボ警部
  • 2010.09.07 Tuesday 16:47
けんたんさん>
コメントありがとうございます。ものすごく悔しい思いをしたからこそ、見えてくるものもありますよね。

私は、落っこちても前に進むことをやめない今の自分を信頼しています。「やめない」ではなく、「やめられない」という風に考えると、げんなりすることもありますが、、、笑

ここまできたら、協力してくれる周りの全ての人に感謝して、突き進むしかありません。orz
はじめまして。
私も、JAL,ANA,JEX、J-AIR・・・とエアラインのパイロットを受け、最終でことごとく落ちた経験を持っています。
パイロットの試験を受けているときは変なテンションになっていて、一番輝いていた時期だったと思います。

ブログ、とても楽しく読ませて頂いています。
頑張ってください。。
  • けんたん
  • 2010.09.07 Tuesday 00:28
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