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     2019.01.29 Tuesday

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     2012.02.02 Thursday
先日、ランディング時のTH(滑走路端)からTDP(接地点)までの水平距離(Sa)を求める公式を教えてもらった。

Sa=S1+S2=ht/r+rV^2/2g(n-1)

どれがなんなのかは、本日の論点に必要のないことなので割愛する。わたしは、この数式を教えてもらって、その意味を理解しようと考えていた。わからないことが出てきて、考えて、府に落ちずに、また考えた。で、たどり着いた結論は。


「いくら数式でパスを求めたって、GO NOGOの判断まで持っていけなければただの机上の空論なのだろうなぁ。」

と。

基準を知っているというのは、もちろん大切な事だ。どんなパスを描いて地上に降りるべきなのか、目指すべきところを知っていて、それを目指してコントロールするパイロットと、闇雲に操縦桿とスロットルを動かすパイロットでは、もはや別の職業といって良いとおもう。


幾何学的に求めたパスと接地点というのはあくまでパイロットが目安として持っておく参考データだ。だいたい、離着陸の距離なんていうのは、チェロキーで言えばP-chartという公式な書類(厳密にはこれはCASO4という古い形式で、新しい飛行機はまた違うやりかたなのだが)で求めたものしか使えない。パスの研究なんてのは私にとっては面白いので、ついはまってしまうが、気を付けねばならぬ。

そういう参考にしかならないものに没頭するより大切な事は、どんな時もGOとNOGOを判断できる基準を持つこと。計算していることで満足していてはいけない。パイロットは学者ではなく、運航責任者であるからだ。気象学をいくら勉強しても、直ぐ目の前に見える雲にどう対処するのか。上に行くのか横に行くのか。どっちでもいいけどそれぞれの場合で気をつけることは何か。勉強するときは、今の知識が「GOとNOGOの判断」に活かされるときはいつだろう、と常に想像しながらやるべきだ。

ランディング・マニアックス
NZでは、数式でランディングのパスを求めるなんてことはしなかった。でも、実はNZで習ったことをしっかりと復習して自分のものにすることが、正しい努力なのではないだろうか。着陸に限れば、NZではノーマル、ショートフィールド、フラップレス(orパーシャルフラップ)と3種類の方法を習った。

さて、前述の数式が意味するところを翻訳すると、
・アプローチパスから円弧を描いてランディングパスにして、
・その円弧が滑走路と接した所が接地点だ。

ということになる。まてよ、よく考えたらこれはただのノーマルランディングの「Round out」と「Hold off」じゃないか。

・正しいパスを正しいスピードでやってきた飛行機が、滑走路端でパスを丸めて(Round out)
・着陸の姿勢のまま滑走路のすれすれを水平飛行して足が着くのを待つ(Hold off)。


考え方はどっちでもいいのだ。重要なのは、Go/NoGoの判断をしやすくなるようにコンセプトをつくること。それを、ただ計算しただけでなにか高尚なことをやった気分になってはいけない。表現が違うだけで、どちらも同じ事を言っているのだから。では、ここで、Go/Nogoの基準を作るというコンセプトにそって知識を当てはめたらどうなるだろうか。

着陸時のGo/NoGoといえば、Go Around(着陸のやり直し)だ。スタビライズドアプローチといって、旅客機はファイナルのある基準点までに一定の速度と降下率と姿勢になっていなければ、Go Aroundする。つまり、

・基準1.滑走路端でRound Outに移行する条件(正しいパスと正しいスピード)が確率しているか否か。

もう一つは、狙ったところに接地させられないとき。滑走路が足りなくなってしまってはいけないからだ。スタビライズドアプローチ(正しいパスと正しいスピード)でやってきた飛行機は、滑走路の端っこを決められた高度と速度で通過するはずだから、そこからの操作を毎回同じにすれば、同じ所に足がつくはず。具体的には、Round Outで3度ピッチを上げて着陸の姿勢にし、Hold OFF、降下率がいつもどおり(VSIをあわせていくには、パワーを使うだろう。つまり、パワーだけは日によって違う。)であれば、多少の風の変動があっても、決められた範囲に脚はつく「はず」。すべての状態がいつもどおりなのに、いつまでもいつまでも脚がつかない??それはものすごいTAIL(追い風)が入っているということだから、Go Aroundだ。

・基準2.Hold offを続けるか否か。

実際には、基準2.までいってGo Aroundしたら、読みが甘いことになるだろう。TAILが入っているかどうかなんてのは、もっと早くわかるだろうから。でも、知識を判断に利用するというコンセプトとしては正しいと思う。

狙ったところは狙いに行くのではなく、仮説をぶつけて結果を待つのだ。やり直すのはどこかを決めるのに、知識を使えばいい。







     2019.01.29 Tuesday



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