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     2019.01.29 Tuesday

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     2012.04.28 Saturday
先日、1年と半年前の私と同じように、これからNZで訓練を始めようとしていらっしゃる方から、こんな質問を受けた。


「Atsusukeさんは、心が折れることはないんですか。」


自費でパイロットを目指すのは、精神的、経済的にすごく追い詰められる選択なので、言いたいことはよくわかる。パイロットになんかなれるはずないと思わせるような要素は、日本にはたくさん転がっているし、そういったことから離れていようとするだけでエネルギーを使うから、ふとした瞬間に心が取り込まれる。私も、NZで訓練をする前はそうだった。自社養成というシステムでふるいにかけられたエリートでなければ、パイロットにはなれない。それが、日本の常識だからだ。



冗談じゃない、空はそんなに狭いところじゃない。



NZで1年間、PIC(Pilot In Command = 機長)としての自覚をもって訓練してきたことで、そんなことは自然と考えなくなった。お客さんを乗せたのが一番の経験だった。何しろ、パイロットの心が折れたら、即、墜落なのだから。笑 私は、身体的な理由以外で、自分がパイロットになれないことは、もう100%ないと思う。何らかの形で、どうせパイロットになるんだから、心配なんかしていない。どこからそんな自信が?と思うかもしれない。確かに、自分だけだったら、こんな自信は持てなかったかもしれない。

でも、ニュージーランドでラインパイロットをしている恩師(日本人)からメールで「君はうまくやると思う、簡単になれると思うよ」と言われたとしたら?ニュージーランド人でもバンバン落ちてた機長昇格試験にスパッと受かってしまうようなキャプテンが「なれる」というのと、ペーペーの私が多少落ち込んだときに「ほんとうになれるのかな」というのと、(そんなこと基本的に思わないけど)どちらのパイロットの意見に信憑性があるだろうか、と都合よく考える。笑  だから、私は、なれるのである。簡単でしょう。まずは、そこから始まるのだ。


それでも、楽しかった訓練を終えて、毎日電車に揺られて、わけのワカラン大量の技術用語を英語に訳す作業を毎日続けていると、ふと、NZにいたことが遠い昔の夢だったような心地になることがないことはない。そして、訓練をいっしょにやっていた同期はどんどん前に進んでいる。たとえば、こんなふうに。




「(いいないいないいないいないいないいないいないいないいないいな!!)」

人がやっていることをみてうらやましいな、という感情が出てきたら、注意したほうがいい。笑 

なぜなら、それはPIC精神と正反対の、依存心に満ちた感情だからだ。その人の人生をうまく転がすのにまったく意味のない感情。プラスチックでできた食べ物の見本を食うようなものだ。まずは、そのことに気づこう。メタ認知である。

このブログのタイトルにもあるように、私はエアラインパイロットになることを目指しているが、別にエリートパイロットとしての自分を誰かに知らしめて、「ほら、ボクってすごいでしょう。」といいたいわけではない。(そういう人は、実は多い。)そりゃぁ、たくさん給料をもらってエアバスやボーイングに乗れたら、うれしいだろうし、多少は自慢したくもなるだろう。でも、それが本当に一生涯の仕事の目的になるんだろうか。エアラインパイロットとしてのステータス?うん、10年若かったら、それだけで進めたかもしれないね。

夢が崩れる瞬間をちゃんと思い浮かべてみてほしい。そうなったとき、そのあと自分の面倒をみることを想像できるだろうか、その事実を直視することができるだろうか。逆説的だが、ここをしっかり支えられない人は、いいPICにはなれないと思う。私がパイロットになっても、なれなくても、莫大な借金を背負っても、私は私から離れることはできない。それはあなたも同じ。一生、あなたはあなたから離れることはできない。だから、今何を考えても、発言しても、それは全部、他の誰かへではなく自分への賞罰として送り返されてくる。どんな選択をしても、どんな選択をしてもだ、自分が自分でやったことの尻拭いをすることには変わりはない。私がパイロットになることと、あなたがパイロットになることは、完全に別の出来事だ。そういう「PIC精神」を持った人が、つながると、強い。望ましくないことが起こったときに、それを直視して、生き残る選択をするのは、PIC(パイロットではなく)を張ってきた人にしかできない。


いいパイロットの第一条件は、やはり経験ではなく、インスピレーションなのだ。(紅の豚より。)






     2019.01.29 Tuesday



コメント
Atsusukeさん、こんばんは。
Live ATC、お役にたてて良かったです。国や地域で雰囲気が違うのが、また面白味があって良いですよね。そういえば、iPhoneアプリもありましたね。確かに、良い練習になりそうですよね。


最近では、ナビゲーション・デバイスとしてiPadがFAAのお墨付きを貰ったようで、Apple製品って凄いなと思いますね。WingXみたいなアプリは素人目にもとても便利そうですし。


グライダー、楽しいらしいですね。NZのような自然豊かな場所で飛ぶのは気持ちよさそうですね。仕事のせいにするのも情けないですが、何とか時間作ってトライしたいものです。ところで、調べてみると日本にも個人で運営されているフライトクラブがあるのですね。JA3612会 http://www2j.biglobe.ne.jp/~orpheck/sky/ とか、とても楽しそうですね。日本で飛行機を個人所有するにはコスト面で厳しそうですが、こういう風にフライトクラブにしてしまうというのは素晴らしいアイデアだと思いました。


それでは、失礼します。
  • Foxtrot
  • 2012.05.02 Wednesday 00:11
コロンボ警部さん>
コメントありがとうございます!ええぇぇぇえわ、私が左席ですか!?! そうですね、これほど心強いことはないと思いますが、と、とりあえず10年早いと思うので、謹んで精進いたします。笑
  • Atsusuke
  • 2012.04.29 Sunday 22:59
Foxtrotさん>
Live ATC教えていただきありがとうございました!知りませんでした。こんなマニアックなものがあったとは。。。笑 Iphone のアプリ、250円しましたが購入してしまいました。確かにRJTTはダウンしていることが多いですね。サイトを見ると、ボランティアがフィードしているようですが。。。ATCの勉強というか、耳を慣らすのにとてもいい教材になりますね。

グライダー、実は私もいつかやる気満々です。笑 NZにも、Omaramaというグライダーのメッカがあり、私も行ったことはあるのですが、まだ乗れずにいます。。小型のプロペラ機は音がうるさくていけません。私は以前、Nelsonという空港上空のコントロールエリア内で無線が使えなくなったことがあります。トランスポンダーを7600にした後チェックリストに従って携帯電話でNelson towerと話そうとヘッドセットを取ったら、エンジンのパチンコ屋みたいな¥騒音でなにも聞こえませんでした。チェックリストの思わぬ落とし穴でした。笑 そこいくと、グライダーはさぞ静かなんだろうなーと。風切り音しかしないなんて、最高の気分でしょうね。

日本でもグライダーをやっているところはたくさんあると思います。思ったより簡単にはじめられると思いますよ。私がいつも天気の参考にしているこちらのブログhttp://blog.livedoor.jp/kasayan77/ の方もグライダー乗りですし、九州のほうにも、ツイッターで知り合った大学生がグライダー部に所属していました。もちろん、余裕があればNZで挑戦していただきたいですが。。景色の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
  • Atsusuke
  • 2012.04.29 Sunday 22:52
焦ることはないよ。どうせ、行きつくとこは皆同じなのだ。その途中経過だけが違うことに最近気が付いた。つまり、君が機長でおいらが副操縦士なんてこともありうる。それもいいな・・。
  • コロンボ警部
  • 2012.04.29 Sunday 16:12
こんにちは、レス有難うございます。
ご存知かもしれませんが、Live ATCというサイトで世界各地の空港のATCが聴けます。羽田はよくダウンしてて聴けないことが多いですが…。
http://www.liveatc.net


子供の頃、まだ携帯が普及してなくインターネットもなかった頃、友達同士でアマチュア無線で会話していたので、ATCの傍受もその延長でした。最近だと、ACARSの信号をPCに入力してレーダーのように表示できるソフトもあるようですね。これが子供の頃だったら夢中になってたと思います(笑)。


ジョンさんは最早、「この人酔っ払ってるんじゃないか?」と思わせてくれる勢いですよね(笑)日本人の管制官は、どこかソフトな印象ですね。高圧的だったり命令口調な感じはあまりしません。ATCにもお国柄みたいなものがあるんでしょうかね。


実は、父も祖父も若い頃グライダーの教官をやっていたので、機会があれば自分もトライしてみようと思っていたのですが、すっかりタイミングを逃してしまいました。子供の頃、学生時代に父が訓練を受けていたというドイツの飛行場で父の操縦するセスナに乗った時には、いつか自分もここで練習したいと思ったのですが、火事があったらしく倉庫も燃えてしまったと聞き、大変残念でした。父がお世話になったというドイツ人の教官の方も、とても親切そうな方だったのですが、その当時年配だったので今ご健在なのかどうか…。父が今の仕事のリタイア後に、一緒に飛ぶのも親孝行なのかなと、最近では考えたりしています。


長々とつまらないことをすみません(汗)
  • Foxtrot
  • 2012.04.28 Saturday 18:25
foxtrotさん>
コメントありがとうございます。参拝是非してみたいですね。ただ飛行機に乗るだけのお金が今のところ、、、笑

さて、Boston TWRのジョンさん面白いですね!NZCHにもノリがいい人はいましたが、ここまではないですね。笑 だんだんと調子付いていって「You can do that」なんてのが出てくるのはびっくりしました。

でも、RWYの番号やSQコード、Holdの場所(SHORT of RWY22Aとか)はゆっくり、しっかり発音していて、聞きやすいと感じましたね。プロって感じです。

それにしてもレシーバーまで持っていたんですか!笑 私は日本のエアバンド実はほとんど聴いたことありません。。。
  • Atsusuke
  • 2012.04.28 Saturday 15:30
Atsusukeさん、こんにちは。
何であれモチベーションを保つことは、エネルギーを使いますよね。「求めよ、さらば与えられん」とか「継続は力なり」といった言葉は、年齢と共にリアリティーを増しますね。その点Atsusukeさんは実際、意欲的に行動されている訳ですし、結果も残してらっしゃる。素晴らしいことだと思います。


前回のコメントで、コックピット参拝(笑)についてお話ししましたが、2回に1回は、「パイロットか?」と訊かれるので、きっとライセンス保持者のAtsusukeさんなら話が盛り上がると思いますよ。


ちょっとマニアックですが、最近Boston Towerのジョンさんという管制官にはまってます。ちょっとした有名人みたいです。
http://www.youtube.com/watch?v=qkOwQrJv3KE
子供の頃は、羽田や東京コントロールのATCをよくラジオ代わりに聴いていたものです。機内にまでレシーバーを持ち込んでましたよ(笑)上空待機の時なんかは、アプローチの順番を確かめてからトイレに行けたりするので便利でした。大人になってからは流石にやりませんけどね(汗)
  • Foxtrot
  • 2012.04.28 Saturday 13:13
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2010パイロット訓練
2013インストラクター
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