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     2023.10.29 Sunday

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     2012.07.01 Sunday
だいぶ遅れてしまったが、私の母校に新しい日本人教官が誕生したので報告したい。

何を隠そう、私の同期のMAKIである!!えー、本日は、まきさんに一言もらっておりますのでまずはなんと初公開の素顔ともにそちらから!!このブログに私以外の人がauthorとして言葉を書くのは初!!





【自己紹介】
Maki Yamaguchi。Ashの同期。中学生の時に初めて乗った国際線旅客機で、パイロットを自分の職業にしたいと決意。大学で気象学を学び、卒業後某航空会社の地上職として入社3年半で訓練費を貯め、ニュージーランドに渡航。1年でCPLまで取得し、その後C-cat インストラクターの道を選ぶ。現在Canterbury Aero Clubのインストラクターとしてパートタイム勤務中。

【コメント】
これからパイロットになりたいという人へ。日本にいると色々悩むこともあると思いますが、せっかくやりたいことがあるのに実行しないのはもったいない!後悔はしないように、自分にとっての”本当の幸せ”とは何かを考えて一歩を踏み出して見てください。一歩先にパイロットの道を選んだ者として言えることは、この決断を一度も後悔したことはないということです。一度踏み出してしまえば、勉強とFlightと、忙しくて後ろを振り返っている暇はありません。きつい事ももちろん沢山待っていますけどね(^_-)前を見て進んでいくしかありません。少しでも、同じ思いで日本にいらっしゃる方のお手伝いができたらなと思います。何事も楽しむ心を持って、自分の信じる道を貫いてください。


うーむ、素晴らしい。今度私が訓練のためにNZに帰ったときは、ぜひ慣熟飛行をお願いしよう。笑


【いいことは2つない】
MAKIも私と同じく、社会人を経験して自費で訓練をしてきた人間だ。だから、日本で同じような境遇にあり、悩んでいる人の力になりたいと思っている。それにはまず「本当にできるのか??」という声に「できますよ」と胸をはって答えるための実績を作らなければ行けない。そういった点で、このニュースは多くの(特に自社養成などのパイロットの出世コースから外れた人たち)に対して吉報となるのではないだろうか。

ただ、忘れないでもらいたいのは、決して簡単な道ではないということ。この道を選ぶには、度胸と戦略と根気と時には運も必要だ。なぜなら、何かを得るためにはほかの大切な何かを捨てなければならないことが多いから。

例えば、MAKIのように、NZで教官をするということは日本で安定した会社員になるという選択肢を捨てること。両親や親しい友人と離れて暮らすということ。パイロット=高給取りという方程式が成立する条件の外に身を置くということ。笑

パイロットにいいことは「2つ」ない。ウェザーでダイバートしてお客さんの命を守る代わりに、お客さんから大ブーイングを受けるのは宿命というもの。度胸と戦略と根気と運がないと「何かを得るために何かを捨てる」という選択はできない。


【なんとかする人たち】
MAKIは今、やっと教官のスタートラインに立ったが、教官になったからといって自動的に生徒がもらえるわけではない。Seniorityといって、NZでは意外と年功序列(年齢の高低ではなく経験の大小である。)の意識が高く、ぺーぺーにはいどうぞと仕事をくれる訳ではない。みーーんな順番待ち。その間、給料は飛んだ分しかもらえない。どうするのか。

なんとかするしかない。自分でなんとかするしかないのだ。学校がやってくれるわけではない。会社がやってくれる訳ではない。国がやってくれる訳ではない。自分でその打開策を考えて、人の意見を聞き、実行して、問題を解決する。失敗したら、自分の責任。でも、パイロットっていうのは本来そういうものだと私は思っている。甘いもんじゃない。

でも、本気で自分のやりたいことに打ち込みたいと思っている人がいて、それがもしパイロットになるということだったら、私やMAKIが手伝えることは少しはあるかもしれない。私たちも、日本で飛んでいる先輩も、私たちの教官も皆そうしてきたし、今も自分自身のことで必死だが、だからこそアドバイスできることというのもあるだろう。そういう自立した人たちの流れを脈々とつくっていきたいなと思う。

興味がある人はコメント欄に書き込みください!(メアドを入れてもらえれば、返信します。管理人のみに公開。)







     2023.10.29 Sunday



コメント
コロンボ警部補>私がコロンボさんのPPL担当教官します!!笑

Ryo>そんな怖くないよ、やさしく楽しく教えるよ;)笑
  • Maki
  • 2012.07.04 Wednesday 05:18
コロンボさん>
そんな、ラインでばりばりの人がなにを、、笑 でも小さい飛行機ってのはいつ乗っても新しい発見がありそうですよね!

Ryo>
コメントありがとう!岡山とか高松とかがんばっているみたいね、そちらはそちらでしっかり実績つくってきてくれよー、もう一人にも書き込みするように言っておいてください。

まきさん厳しいだろうねー楽しみですねー。
  • Atsusuke
  • 2012.07.04 Wednesday 01:04
Makiさんんんん、すんごくかっこいいです。Ashが書いたように最後はやっぱり「自分でなんとかするしかない」ですね。僕はまだまだセスナもまともに飛ばせませんが、なんとかこの日本で空を職場にできるよう愚直にもがいてがんばります。

Ash>Makiさんの慣熟、きっと厳しいですよー。初っぱなEFATOですよー。
  • Ryoです
  • 2012.07.04 Wednesday 01:01
うーん。PPLからやり直します。
  • コロンボ警部補
  • 2012.07.03 Tuesday 14:37
Ash>
横からごめん

Wataruさん>
こんにちは、
私がNZで教官の道を選んだのは、NZで教官をすることに魅力を感じたからです。
もちろん、日本での道が無かったわけではないですし、今もまだその道を捨てているわけでもありません。

ただ、事業用操縦士をとったとき、やっと小型機を自分の思うように操縦できるようになったという感覚でした。やっと解り始めてきたという感じでした。
でも、うまく飛べるけど、それがどうしてできるのかが分からなかった。

Instructorをやることで、もう少し小型機を極めてから大きい飛行機に移りたかったのです。
日本に帰ると、最短時間でLineに行ける可能性はあるのですが、私はPilotとしてここでもう少し技術や物事を学びたかったのです。

今は教官のコースを終えて、事業用の時と比べ格段にPilotとして成長したと自負できます。
飛んでいるとき、どうしてこうなるのかが解るようになったし、生徒や経験のないひとを乗せて飛ぶことで、自分の心ももちろん強くなりました。
自分の限界も広がったし、私はこの道を楽しんでいます。


それぞれの道があると思いますし
道もひとつじゃない。正しい道なんて分からないし
それぞれが行きたい道を行けばいいと思っています(^_^)
  • Maki
  • 2012.07.03 Tuesday 05:28
Wataruさん>
はじめまして、コメントありがとうございます!

NZで教官をやって日本のパイロットになるのは、多分一番贅沢な道ですね!笑

日本のパイロットになるなら、教官になる訓練をするお金と時間を日本での書き換え訓練にまわした方が早くラインにいけますから、日本を目指す人はだいたい皆そうします。お金と時間に余裕があれば、小型機で責任ある経験をしたあとにラインに行けますので、本当は一番望ましいのかもしれません。

日本でパイロットになるのと、NZでパイロットになるのと、コンセプトが違うので説明がややこしくなってしまいます。

二つの違いはこの記事にまとめてありますのでよろしければ参考にしてください。

http://soratobo.jugem.jp/?cid=31
  • Atsusuke
  • 2012.07.02 Monday 22:16
はじまして。
楽しく読ませて頂いております。
私も学生時代にパイロットを夢見たことはありましたが今は別の世界に身を置いています。

NZで教官されているとのことですが日本のエアラインの道は無いのでしょうか?
  • Wataru
  • 2012.07.02 Monday 21:54
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