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     2018.10.19 Friday

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     2015.10.07 Wednesday
今日は、新しいチーフパイロットと一緒に飛んだ。

10年以上やっていた前職のチーフインストラクターが病気で他界し、新しいチーフインストラクターが就任してもう1ヶ月くらい経つ。少し宙ぶらりんの期間を乗り越えて学校は今変革の時期だ。新しいCFI(ちなみに米国では普通のインストラクターのことをCertified Flight Instructor略してCFIというようだが、New ZealandではCFIと言えばChief Flying Instructor、インストラクターのボスという意味だ。)はもともとうちの学校のインストラクターだった人で、私が学生になった2010年の前年まで働いていたらしい。その後は、自分で小さな会社を作り、主に自家用機を趣味で所有するオカネモチを相手にアドバンスの訓練を行ったり、大きな学校と契約してトレーニングアドバイザーや試験官として働いていた。もの凄く経験のあるインストラクターだ。

自分でビジネスをやっているだけあって、訓練だけではなく、マーケティングやアドミニストレーション系の仕事まで首をつっこんでくる。下の人に仕事を割り振り、それらをしっかりとフォローアップしてくる。目標を与えるか立てさせて、それにコミットさせ、やっているかどうかの進捗を頻繁に確認しにくる。一言でいうと、実行の人。物事を前に進める人だ。

こういうと、大鉈をふるう変革者、みたいで大きな組織では反発があるものだが、そういう感じではない。本当にこのビジネスをなんとかしたい、という裏のない思いがあることがシンプルに伝わってきて、説明責任を果たしている。一挙手一投足がそのことと矛盾していなので、安心感が持てる。仕事をこちらにふってくることからも、下の人間を信頼して一定のコミットメントを達成できる人間として見てくれていることがわかる。こんな風になりたいなと思う、尊敬できるいい上司だ。日本人を初めとした海外からの留学生にも理解があり、仕事がいきなりやりやすくなった気がする。その分忙しさは倍増したが、問題からさらに問題を生む為の忙しさではないので、気分は悪くない。

CFIといえばデスクワークに忙殺されてあまり飛ぶ機会のない雲の上の人、みたいに思っていたが、学生からインストラクターまでガンガン一緒に飛び出している。現在は日本人学生もひとり担当してくれている。きっと根っからの飛行家なんだろう。その分、スタンダードは厳しく、ガンガン追求してきてプレッシャーを感じることも多いが、こちらが緊張しきったところでいきなり笑顔を見せてくるので拍子抜けすることがある。笑顔の使い方が上手いぞ、ってまさかおっさんの笑顔についてとうとうと語る事になるとは思わなかった。




そんな尊敬するCFIと今日、Assessment flightと称して一緒に飛んできた訳だ。お手並み拝見と言ったところだろう。よし、万年C-catの実力を見せてやるぜと意気揚々と飛んでいったのが運の尽き。結果は伸びきった鼻をへし折られ、這々の体て帰ってきましたとさ。


はいすみません。チェロキー分かった気になっていてスミマセン。


いやー、今まで受けたレッスンの中で、飛行機の操縦ということに関しては一番充実した「楽しく」同時に「恐ろしい」フライトだった。まさかこんなにできていなかったとは思わなかったのだ。インストラクターになってしまうと、ほとんど誰からも教えてもらえなくなってしまう。私だけでなく、私の上にいるシニアのインストラクター達も、ほとんど自己流で今の地位にいる。これが学校だけなのかは分からないが、経験が付いてくると、年1回のアセスメントフライトもほぼ予定調和的なものとなり、建設的な批判を受けるという経験がなくなってしまう。なんとなく自信がついてきて、これでいいんだと思ってしまうが、それが間違っているかどうか検証してくれる人は滅多にいない。あるいは、このレベルでいいんだ、と成長することをやめてしまいがちだ。

とにかく、シニアインストラクターがこっぴどくダメだしされているところなんてほとんど見たことがないない。なぜならば、飛行機の操縦の深淵まで追求する求道者のような人が少ないからだろう。要は、評価する側も細かいところまではよく分かっていないのだ。でも、このおっさんは違う。

今日の私のフライトは、基本的な操縦技術そのものにダメ出しが入り、途中からほとんどその「レッスン」になってしまった。操縦技術そのものの改善に意識が向いた結果、周りをみる頭が大幅に削られてしまい、周りの状況を把握できていなかった。つまり、Situational Awarenessがなくなり、オーソリティが逆転し、インストラクターと学生の役割が交互に入れ替わってフライトがグダグダになってしまった。問題となったある操縦技術に関しては、「インストラクターなんてほど遠い、PPLの学生からやり直してこい」とまで言われてしまった。「お前の学生と何度か飛んだが、予想通り、みんなここが弱いぞ。理由が分かった、お前がそれを許していたからだ。」と。多分、インストラクターの問題を発見するために学生と飛んでいるのだろう。ちきしょう、頭いいな。

それでも頭にこないのは、見せてくるデモがいちいち完璧なのだ。主に指摘を受けたのはラダーワーク。ノーズを目の前のRef.pointから「絶対に動かさないで」グルグル回したり、失速のエントリーからリカバリーまでノーズの左右方向の位置が「完璧に」動かない。この、「絶対」とか「完璧」の許容レベルが今までのどのインストラクターより狭い。いや「狭い」というか「ゼロ」なのだ。そして、それを実現してくる腕。やっぱ腕だ。パイロットは腕だ。ちきしょうめ。

もしかしたら、私の発奮を促す為のあえての物言いだったのかもしれない。実際、私のC-catインストラクターだったジェイソンも同じことを言われていたらしい。(そういや先週「アセスメントフライトだって?せいぜいがんばれよ」と意味深に笑ってきたのはこういうことか、ジェイソンめ。)学生レベルだ、とまで言われたかどうかは知らないが、実際今日、私は「学生」だった。そう言われても仕方がないグダり具合だった。このままではやばい。大幅に改善をしなくては。

具体的にやることは

・自分の体性感覚でスリップアングルを正確に測定できるようになること。ターン中が難しい。1/8ボールズラした状態で、自分の胃袋が微妙に左右に引っ張られる感覚を体験したので、検知は出来ている。でも、ターン中等他のことで忙しかったり、身体が固くなると全く感じられなくなる。ボール見て戻していた。甘い。甘すぎる。馬鹿だ。カスだ。

・測定したスリップアングルを直ちに0に戻す為のコーディネーションを錬成すること。

・ノーズの位置とウイングスレベルのずれを今の1/100くらいの解像度でコントロールすること。外のRef. pointに対し、飛行機のノーズにあるべきRef.が「点」として捉えられていない。結果、外のRef. pointがノーズ上のある範囲でフラフラと動いている。やる気あんのか。

・S&Lにおいてはコントロールをほとんど完全に保持し、飛行機の安定性を利用することをよしとして飛んでいたが、もう少し積極的に修正。ずれる前に検知してずらさない。足と手が常に連動している感じ。

・上記を完全にモータースキルにすること。これに頭を使っていたら、オハナシにならない。

・クリティク(評価)は否定的にならず、どうしたらうまくなるかを出来るだけ少ない語数で伝えること。いらんことを話過ぎ。学生が悪いんじゃない。てめぇが下手なんだ。学生をつぶすなよ。

・一番伝えたいメッセージを常に念頭に。基本的にはいつも「この通りやれば簡単だろ」っていうのを伝えたい。インストラクターが四苦八苦してたら学生は「できるわけねぇじゃん」となるに決まっている。要はおめぇが下手なんだ。

・FLWOPの風の読みが甘い。SAが下がっていたのも一員だが、根源的な弱点ではある。最終的に横風で入っていたが、下に行くにしたがってパドックに近づく風があることは明らかだった。(これは分かっていた。でもアクションしなかった)100歩ゆずって、わからないなりに、パターンをアジャストするべきだった。行く場所を見ずにその辺を無意味にルックアウト?死ぬ気か。横に人のってんだぞボケ。それでもプロか。

・パターを立石に水でやっているけど、さすがC-catだね。

・風が強い日のフレア。とっととつける。流されるリスクを負うな。

・Judgement、Adjustment、exceptions、options. Thinking outside the box is what you need to do as a B-cat.



ここからだ。









     2018.10.19 Friday



コメント
お久しぶりです。すみません、怠けています。笑
今年中にあと一本は書きます!
  • Ash
  • 2015.12.23 Wednesday 13:20
最近どうですか?
更新楽しみにしています!!
  • 白土
  • 2015.12.23 Wednesday 00:20
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