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     2010.06.30 Wednesday
JALのパイロット訓練生の訓練が中止されるかもしれない。

パイロットを地上職に、日航が130人に要請

JAL本体の自社養成訓練生のみの話か、子会社のC制度などにも及んでいるのかまだわからないが、もしグループ全体でということなら、昨年、もしC制度に受かっていた場合、私もここに当たっていたかもしれない。訓練が進んでいて、事業用まで持っている人は、他社のパイロット募集にいけるかもしれない。だが、これから訓練を始めようとしている人たちにとっては、大変なことだ。難関の試験(よくわかる。)を潜り抜けて、やっとたどり着いたのに、

「会社がピンチだからパイロットはナシで。」

といわれたら、その場に倒れこんでしまうかもしれない。


ところで、、、


昨夜「ガイアの夜明け」というテレビ番組でJALの再生を担った特命チームが紹介されていた。パイロットや客室乗務員、地上職から組織横断的に集まったチームで、JAL再生のための具体的な方法を模索する。客からのクレームや問い合わせ内容の全てに目を通し、統計処理して、それを初期値としてチーム内でブレーンストーミングを行う。。お客さんの声をよく効いて、改善を積み重ねる。これで直ちにJALが立ち直るかどうかはわからないし、まったく予断は許さないが、地味で当たり前な作業を当たり前にやりはじめていた。

結局、全社員のうちのどの位が「機関車」として自立走行する意思と能力があるか、あるいはただの「貨物」として引っ張られるだけなのか。そこに尽きるんじゃないだろうか。どんな会社でも。状況が悪くなっても、文句もそこそこにやらなければならないことに取り掛かる人種か、そのまま倒れて動かなくなってしまう人種か。

パイロットとて、例外ではない。最も重要なのは、GOかNO GOか。その判断を自分がした、ということに自覚的になることだ。そうすれば、倒れてなんかいられないはずだ。


思い出したのは、映画「チェンジング・レーン」で、たまたま起きた交通事故から人生の大事なイベントをぶち壊されたサミュエル・L・ジャクソンが事故の相手であるベン・アフレックと報復合戦を繰り広げた後、和解したときのセリフ。確かこんな感じだった。


「事故はきっかけに過ぎなかった。あの事故がなくても、こんな自分のままだったらきっと、うまくいかなかっただろう。」


     2010.06.30 Wednesday
もっと早く読んでおくべきだった。

ニューズウィーク日本版ペーパーバックス 経済超入門
阪急コミュニケーションズ


この本は、今景気が悪い悪いと騒いでいる世界のアウトラインをシンプルに示してくれる良書だ。

特に、最後の138ページからの第三章だけでも、読んでおくべきだ。リーマンショックのとき、世界の中央銀行がいっせいに金利を下げたのは、過去の反省があったからだった。何にもしていなかったわけではなかったのだ。本当に紙一重だった。ほう。

景気が悪いと、物が売れないので企業は雇用を減らす。失業率が高くなり、物が買えなくなり、物が売れなくなり、、、これが不景気という状態だが、じゃぁ、物を買えば良いんだろ、と国が物(公共事業)を買うのが財政出動だ。必要なことなのだが、これをやっていると国の借金ばかり増える。そのうち、借金を返せなくなるのでは?という懸念が広がるだろう。ギリシャは、まさに今そういうことになっているのだ。ギリシャだけではなく、いまいろんな国で借金がとんでもない額になっていて、日本も例外ではない。というか、最右翼だ。

消費税の切り上げが、参議院選挙のテーマになっているけれど、これに主体的に関わっていくためには、最低限の知識が必要だ。その上で、自分の利害と絡めて投票すれば良い。選挙に対して自分の意見をもつのに、非常に良い本だと思う。

エピローグでは、日本の、ひとつの近未来を描いた短い物語がある。
そこでは、円を廃止して人民元とリンクさせ、目標インフレ率を5%にして持続的な経済成長をすることを、国際機関に通告される日本の姿がある。そこでのある人物(?)の言葉が印象に残る。

『成功する確率は75%以上あります。もしタイムマシンがあって、例えば2010年に戻ってこれと同じ政策を実施できれば、今のような状況は避けられたでしょう。』

     2010.06.27 Sunday
海外で長期間学校に通う場合、学生ビザなど手続きには何かと手間がかかる。やることは沢山。
そこで、こんなエクセルの表で管理している。

日程

渡航してからやらなければいけないことは、、、

・中古で車を調達
・銀行口座を作る
・NZの航空身体検査を受ける
・生活の拠点を整備する

など。そのために1ヶ月みた。いやまて、その前に、日本でやらなければならないこともたくさん。

・ビザ申請用健康診断(日本で受ける。)
・運転経歴証明書(現地での自動車運転免許取得のため 英文で)
・銀行残高証明書(生活資金があることを証明 英文で)
・証明写真の準備
・無犯罪証明(航空機ライセンス取得用 ビザ用ではない。滞在が2年を超える場合は、ビザ用にも必要。)
・両替と学費振込み
・自家用操縦士の学科試験(法規)に合格しておく
・航空無線通信士の免許を取っておくこと(申請済)
・気象予報士の試験に合格すること
・車の処分
・退職に関わる手続き
・海外転出申請
・...。

こういうのを自分で全部管理して、もれなく実行するのって結構大変だ。ひとつの能力だと言っても良い。
私は会社で使っていた開発日程の管理表のフォーマットを使って管理!!
締め切りがあって、複数の工程が並列進行するのを管理するという点で、開発日程の管理と共通点があった。社会経験がこういうところで役に立つもんだ。


ところで、私の渡航スケジュールを入校日から逆算すると、、、

10月2W 入校

9月2W 渡航

7月末 学生ビザ申請

となる。(1W・・・第1週のどこか。)

ニュージーランド大使館のサイトによると、日本で学生ビザを申請した場合の発給期間は通常5週間後とのこと。(詳しくはここで。)つまり、遅くとも7月末までにビザ申請をしないと9月中旬の渡航日に余裕をもって取得できない。なにが問題かというと、学生ビザの申請には「宿泊証明」が必要だということだ。

これは、外国人のホームレスを出さないために、あらかじめどこに滞在するのかを決めていないと、学生として学ぶための許可をあたえませんよ。ということ。住居を決めた旨の書類を一筆、滞在先の人に書いてもらわなければならない。

だから、7月末までに住居が決定できない場合は、日本でのビザ発給に間に合わない。こんなサイトこんなサイトで安いフラットを探しているのだが、基本的にNZ国内に滞在している人を前提に募集しているので、「査証取得のために1.5ヶ月前に予約を入れたい」なんてのが通用するかはわからない。

7月末までに住居が決まらない場合は、現地でのビザ申請になる。現地に入ってから宿泊先を探すのは大変なので、少なくとも日本で決めていきたい。渡航日までに何とか住居を決めて、宿泊証明をもらい、それを携えて渡航した後にビザの申請を現地でするのだ。

アー大変。でも楽し。
     2010.06.23 Wednesday
ブログを、JUGEMに引っ越してきました。木村カエラさんと同じJUGEM!!

エキサイトブログでやっていたのですが、なかなか自分の思い通りにデザインをいじれなかったり、スパムコメント対策が弱かったりしたので。エキブロは引越しできないようになっているんですが、やり方をググってなんとかできました。

アドレスの変更よろしくお願いします!!

とりあえず、写真を投稿してみます。さぁどうだ。
のみこまれる!!




     2010.06.14 Monday
今、気象予報士の勉強もしているのだが、そうしている理由は、就職をするときに書類で落とされる確率を少しでも減らすためだ。

JALのパイロットが大量に就職戦線に並んでいるような状況である現在、これからジェネアビ(民間の飛行学校)を卒業してプロパイロットなろうとするのは、初めからかなり分の悪い戦いであるといわざるを得ない。航空会社としては、ジェットを飛ばしていた人を雇ったほうが得にきまっているからだ。かといって、今後私が、空を飛ぶこと以外のことを仕事にする意思があるかといえば、ない。それは、選択肢として絶対に容認できない。だから、プロパイロットになるには、そういう圧倒的に不利な状況を覆すだけの付加価値を身につけた「ヒヨッコ」になる必要がある。

そこで、わらじを2足履くことにした。つまり、気象予報士のパイロットだ。

パイロットであれば、気象はまったく畑違いということもなかろうが、勉強していて、「これは苦手な人も沢山いるんだろうな」という感想を持った。自然現象を測定して、結果を高度別の図面に起こし、それらの変化から未来を予測する。これは、完全に技術者の考え方だ。カオス→データ→仮説。パイロットは工業製品の運用者だから、技術者としての専門教育は受けていない。ならば、プロでも、得意ではない人は案外いるのではないかな。ひるがえって、気象の本を読んでいてものすごく楽しいと感じている私。ここに活路が見出せないかな。

過去にも私は、工業系の大学から通訳の専門学校に乗り換えて英語を鍛えたり、今の会社で技術者として働きながら、社内通訳のようなこともやったり。命綱を1本にすることに不安を覚える。常にロープを2本以上握っていたいと思っているようだ。自分を高く売るために、違う畑に出向き、そこでなじみのないものを高く売る。結果論だけれど、私は今までそういうふうに生きてきた。今回もそういう感じなのかもしれない。

P.S.気象予報士というヒントを下さったのは、このブログにコメントをくださった現役パイロットの方です。ありがとうございました!!




p.s.2ブログの引越し。一応作業はしているのですが。現在のこのテンプレート(PC版ね)が気に入ってしまってどうしようかなという状態です。。。どうしようかな。

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     2010.06.09 Wednesday
時々不思議になることがある。

中学生のときに抱いたパイロットになりたいという憧れは、20代後半にしてやりがいのある仕事を辞め、海外に追い立てるほど、強力に最新の私をコントロールしている。にもかかわらず今、自家用操縦士の免許すら持っていないというのは、どういうことなのだろうか。なにしろ、10年以上おもいつづけてきたことなのだ。そんなにつよい望みなのに、どうして今まで何もしてこなかったのだろうか。

簡単だ。方策を誤ったのだ。つまり、「失敗した」ということだ。

どんなことだって、とらえかた次第で自分の成長の糧にできる。そう考えてきたし、実際にそうなのだろう。でも、それはメンバーズカードのポイントを貯めるようなもので、持っていて損はしないが得でもない。使うあてがはっきりしているのなら、その店に絞ってポイントを集めるべきで、私は、いろいろな店のポイントを集めすぎていたのかもしれない。

誤解しないで欲しいのは、「失敗した」ということを「確認」しているだけであって、断じて「後悔」しているわけではない。他店で使えるポイントを持っていることが、思わぬところで私の20代前半を面白くしてくれたことは間違いないし、そもそもこの文章は、そういう経験をしてきた私の思考が生成しているものだ。TOEICは900点だし、趣味だったモトクロスだって嫌いになるくらい打ち込めた。わりと彩り豊かな人生だ。だが、少なくとも「パイロットになる」という目的に対しては、もう少しやりようがあったはず。パイロットになることに時間資源を集中投入してこなかったという点において、私の20代前半は、失敗だった。

自分がやってきたこと全てを肯定し、いつか成功したときに「全部正しかった」というつもりでいるなら、それは現状を正しく認識することから逃げているだけなのかもしれない。後悔するためにする回想は健康に悪いだけだが、結果論から失敗は失敗と認めることは、作戦の最終段階をやりきるということで、必要なことだ。

PDCAサイクル。ちゃんとまわしてますか。
PDAPDAPDAPDA...C!! というつもりでいませんか。



p.s. 近々、このブログの引越しをするかもしれません。もう少し自由に編集できるブログに。決まり次第、連絡します。

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     2010.06.01 Tuesday
こんな本を読んだ。

だれでも1日200回はウソをつく! 阪急コミュニケーションズ

ドイツの心理学者、クラウディア・マイヤーという人の本だ。

いやー、面白かった。この本は「ウソ」をテーマにさまざまな分野に枝葉を伸ばしていて、しかもかなり詳細な記述や数字、歴史的事実が列挙されている。見知らぬ人と「お近づき」になるためのポイントや、選挙での誇張表現に対するドイツでの一般認識、また、最終章には著者の嘘発見器の実体験録もあり、興味深い。

ところが、それらが全てウソというテーマで縛られているということが、この本を多くの時間ニヤニヤしながら読んでしまう原因だろう。訳者が「嘘」や「うそ」ではなく「ウソ」というカタカナを訳語に当てたのは、正解だと思う。画数が少なくて、いかにも軽率そうな字面だ。男女のウソ、たちの悪いウソと罪のないウソ、自己欺瞞、認知的不協和、動物界のウソ、うつ病とウソ、写真や動画のウソ、美辞麗句、統計のウソ、政治のウソ、ピノッキオのウソ、、、だが、恐ろしいのは、処々にその「ニヤニヤ」が凍りつくような場面があることだ。

私は2年前からパイロットになる採用試験を受けて、最後の最後でだめになった経験を持っているが、そのことを楽観的に解釈して、今度は自分でライセンスを取得することを考えている。この本を読むとその積極的に見える活動すら、

自社養成訓練生に選ばれるための努力が報われなかった、という無力感に直面すること(=認知的不協和)を、自分にウソをつくことで解消しようとした結果、 つまり自己欺瞞じゃないのか!!?

という視点が生まれてくる。

うまくいかなかったことを楽観的に解釈して次のエネルギーにしているように見えて、実は「目的を達成できなかった無力な自分」を認められずに二つある逃げ道のうちのひとつに飛び込んでいるだけではないのか。悲観的になることが、自分が負け犬だと認めることが、実は一番勇気の要ることではないのか。以下の、文章がささる。

『臨床心理学は悲観論者や鬱病患者を、決して「現実離れした人間、絶望的な人間」と見なしていない。正反対である。鬱病患者こそは、優れた現実感覚を持っていて、自分自身を、そして自分の能力を、ほかの人たちより正確に把握できる人たちなのだ。彼らは人生をウソによって美化できないのである。』

でも、私はまだ楽観論者でいようと思う。

『悲観論者は、楽観論者が経験をつんだ結果だ。』

最後の最後まで楽観論者でいて、だめだったらそのとき初めて悲観論者になろう。それでいいかな。あ、表題の正解は、原著のP.134にて。




※原著より引用した文は、『  』で囲って示しています。

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