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     2023.10.29 Sunday

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     2010.10.29 Friday
テスト初日が終わった。いろんな意味で終わった。。。


16時と17時15分からの2本立てだ。内容はNAVIGATIONとAIR LOW。ともに70分。遅く始まって、間の休憩が5分しかないというよくわからない構成だ。昼過ぎにアカデミーにショウアップ、つまり登校(いや、カタカナで書くとかっこいいかなとおもって。。。)しておもむろに教科書を読み始めたりするが、もうなんというかここまでくるとリラックスするのがイチバンのようなきがする。となりのオマーン人の同期がだんだんナーバスになってきている。私も、少しだけ心拍数が高い。

CAA(航空局)から派遣されてきた試験のスーパーバイザーは、おれも40年前に同じ試験を受けたよ、というおじいちゃんとおっちゃんの間くらいのパイロットの人だった。IDチェックのためにパスポートを見せて席に着くと、おっちゃんがのそりのそりとテスト用紙を配りだした。最初はNAVだ。1:250,000のチャートと問題用紙と解答用紙が伏せて配られ、注意事項を説明した後、5分間のプリリーディングが始まる。テストが始まる前に、問題を見ていいのだ。重要なところにハイライトをつける。

テストが始まると、まずフライトプランをつくる。チャート上の3つの地点を線で結び、その距離や角度を測り、与えられた風やスピードなどの条件から飛行機の頭の向き(風があるのでいつも目的地を向いているとは限らない)と各地点までの時間を求めるのが主な目的だ。計算の過程を記録していくと、ひとつの表ができる。その表のいろんな数字がそのまま前半のテストの解答になるので、ここでしくじると問題を連続して落とすことになる。慎重に慎重に。それにしても変な飛び方するんだな、南北に深くV時状に飛ぶのか、ふーん。。まぁいいや。

15分くらいで表を完成させ、さてQ1はと。えーと、RANGIORAからMETHVENのMAGNETIC TRKね、えーと。。。



おかしい。


選択肢の中に答えがない。。

おかしいぞ、TRKとHDGを間違えているわけではないしTRUE -> MAG への換算も問題ない、なんだこれは。近い数字すらない、まったくアサッテの数字が4つ、超然と並んでいる。





ちょっとまて。



RANGIORAからMETHVENだと?!




だってRANGIORAからTIMARUでMETHVENじゃ、、、おいおいおいおい、トラックを引く順番を間違えているぞおい!ばかやろう、さっき変だとおもったときに確認すりゃぁよかったんだ。第一、最終目的地が町なわけないだろう!!どこぞの道に降りるのつもりなのか?? いや、今はそんなことはどうでもいい。試験が終わったら自分をぶん殴ってやろう、さっさとLEGを引きなおせ!!!

フライトプランを2個つくることになってしまい、新しいものができたときには30分が経過していた。あと40分で全問やるのかー。途中に計算問題があるからかなり厳しいな。まぁ何とかしなければ。ところで心拍数が高いな。最初のテストでやらかすとは間抜けにもほどがある、だがしかしこういう切羽詰った状態で平常心を保つのもひとつの訓練と考えることもできるかもな。いや、だから今はそんな脳天気なことを考えている場合じゃない、早く消費燃料の計算をしろ、33L/hで14分と16分飛ぶと燃料は、、、、えーとえーとえーと

なんとか終了5分前に終わらせたが、微妙な答えが多数。。。選択肢に46分・48分・52分・54分とあるのに、


「50分」


なんて答えをはじき出したりしていた。


悔しさだけがつのる試験になってしまったが、これが今の実力だ。結果が返ってきたら、もう一度全部やり直そう。これではテストにパスしても、自分で自分の技量を信用できない。ミスさえしなかったら、と考えてはいけない。もっとできたはずだ、と考えてはだめだ。できない自分を直視するのはつらいけれど、実力を過信して死ぬよりはましだ。パッセンジャーを殺すよりはましだ。

幸い、NAVIGATIONの授業の内容は、100%理解している。わからない、という問題はなかった。ただ、理解していてもルーティン化できていなかった。問題を読んで、問われていることを理解して、作業に取り掛かるまでの時間が長すぎた。急いでいたから特にそれが目立っていた。考える前にナブコンの手が動くくらい、それぞれのケースについてルーティン化することにしよう。FLIGHT PLAN? CORRECTION ANGLE?? FUEL DURATION? RELATIVE BEARINGS???

早く、正確に。 


ちなみに、LAWは何とかなりそうでした。以下省略。来週はAIR TECHとMETだ。切り替えだ。
     2010.10.27 Wednesday
22時をまわったので日本語解禁。

今日は一日英語で通した。同期に、私はもう英語しか使わないと宣言すると、みんなはっとしてやる気になり、がんばって英語でしゃべりだした。いいことだ。

当たり前だが、外国に来たからといって日本人同士で日本語を使っていたら英語はうまくならない。いくら長くいても同じだ。ところが、日本人同士で英語をしゃべるというのは、ことのほか難しい。どうしても隙が生まれる。甘えが出る。日本人どうしなら、ま、いっか。となる。それは、よくない。

英語がうまくなる環境を、自分でセッティングしないとだめなのだ。海外に長くいれば、自動的にうまくなるというのは幻想である。


そうして一日英語で通した満足感に浸りながらの帰り道。車を走らせていると、前方から何かが近づいてくるのが見えた。



わー



わーーーー!



あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!

ジェットスターのA320が頭上を通過!!ちょうどファイナルの下に来たときだったので、車を寄せて撮影。A320のエンジン音って、B737-400(NZでは-400がまだまだ現役!!)の「ゴー!」という音に比べてなんか、

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!

って感じがする。どうでもいいですか。そうですか。

     2010.10.26 Tuesday
決めたことがあります。

明日から、昼間は基本的に日本語を使わないことにしました。もちろん、授業中はすべて英語だし、クラスの最前列の席に陣取って、がちゃがちゃとインストラクターに質問をしたり、日本人同士でも同期の間では英語でしゃべったりと、努力はしているんですが。。。


ただ、他の日本人の方とは基本的に日本語でいくらでも話をできる状態でした。そういう状態に甘んじていました。でも、これからすべて英語にしようとおもいます。航空英語証明のレベル6を目標にした場合、今のままじゃだめだと考えたからです。飛行教習も全部英語にするくらいじゃないとだめだと。なぜなら、レベル6とはそういうことだから。英語で運航時のクルーコーディネーションができるということだから。でも、今の私のレベルで上空で英語が使えるか?絶対に無理だろ。。。

昨日、フラットメイトさんが電話で友達と話しているのを聞いて、「あぁ、ここまで行かないとレベル6はだめだろうな。」と自分でなんとなく感じたんです。彼女はこちらに10年いて、とても流暢な英語を話します。ちなみに、今は大学で博士号を目指してがんばっています。レベル6云々は彼女にはまったく関係ないけど、ただ早くああなりたいな、とおもったんです。そのためには、ちょっとドラスティックにいかないと、到底追いつかない。何せ、1年しかないのだから。

ということで、「日本語を使う」という甘えを捨てることにしました。ただ、コミュニケーションに支障をきたしたり、いいたいことが正確に伝わらないときは、補助的に日本語を使うかもしれません。単語だけ日本語に置き換えたりするかもしれないけれど、できるだけ文法は英語に沿って言葉だけ日本語に、とか。

さらに、毎日夜の22時から就寝(24時)までの2時間は日本語を解禁とします。そこで昼間表現できなかった内容を日本語で話せば、苦手なところを浮き彫りにできるんじゃないかな、それを英語で話せるようになればいいということだから。


ブログもそのうち英語で書くかもしれません。お楽しみに。笑


Go for it!!
     2010.10.25 Monday
昨日は、訓練を終えて日本に変えられる方たちの送別会があり、ちょっと顔を出してきた。
ビール1杯だけでかなり粘り、いろんな人からいろんな話をした。
教官もいらっしゃり、就職のことについてちらほらと。





バーからの眺め。なかなかいい雰囲気だな。。。


日本でも海外でも、就職は結局運とコネ次第。もちろん、一流のパイロットになっていることが前提条件だ。だから、「どうしたらパイロットになれますか」という質問は意味をなさない。

こちらでATPLを取るための費用(いろいろ工夫した場合)は、およそ5万ドルだそうだ。おいおいおいAFJ行くより安いじゃないか。チャーターやパラシュートドロップや観光フライトでも、双発機やタービン機を飛ばしているところもある。キングエアとかいいよなー。かっこいいよなー。

そこに食い込んでいけるかは、訓練費や英語やコネを作れるかなど営業努力、雇用されるにふさわしい技量を身につける努力、イミグレの問題などさまざま要素に左右される。まぁ、まだ1mmも空に浮かんでない鼻ったれがうだうだ行っていても仕方がない。まずは目の前のことに集中しよう。周りのパイロットと比べて、自分を雇用するとこんだけいいことがりますよ!!と、いつかくるチャンスの時に胸を張ってそういえるように自分の売りを、他のパイロットにはない特長を把握して、磨いていこう。

今週金曜にNAVとLAWのテストです。
     2010.10.23 Saturday
芽が出まくってたジャガイモを何とかしようということで、カレーを作りました。







じゃん!!



いやいやいや。

私がこんなにこったことするはずないでしょう、カレーを20分で作る男ですよ。誕生日祝いという位置づけで、例のごとくフラットメイトさんがこだわりぬいた作品です。りんごやらトマトソースやらなにやかにやいろいろ入っています。私は隣で言われるままにコールスローを作っていました。椀に入って端っこに鎮座しているやつです。キャベツの千切り得意なんです。うまかったー。ありがとうありがとうありがとう。ブンブンブン(((orz

さぁ勉強だ。

     2010.10.22 Friday
フライトプランはミスなく作れるようになってきた。だけど、つかれてくるとマズイ。スケールやナブコンの目盛りを読み間違えたり、単純な足し算を間違えたり。。。目を背けたくなるが背けてもミスが減るわけではないので、しょうがないから直視する。直視するだけじゃなくて、同期にミスを公開する。同時に同期がしたミスも教えてもらう。4人のミスを全部出して、それを本番で出さないようにしよう。


ってことで。


さぁ、金曜が終わったぞ!金曜日には学校のラウンジがバーになるので、みんな集まってきてMOVEMENT AREAに並んだ飛行機を眺めながらビールを飲める。





がんばってKIWIの話の中に食い込んでいく。NZのCPLがオーストラリアのCPLに160ドルで書き換えできて、それがEUの免許にも云々かんぬん。。。半分くらいしかわからなったけど。

ついでに本日10月22日は私の誕生日でした。クラスメイトにそういうと何歳だと聞くので年齢を言うと、全員が「そんなばかな!!」だって。笑 クラスメイトは18歳から40歳まで多様だが、おおむね20歳前後が多い。日本人は若く見られるっていうし、別にどうでもいいんだけど、これは喜んで良いのだろうか。。。

フラットに帰ったあとは、フラットメイトさんたちがケンタッキーでお祝いしてくれました。2年ぶりくらい。うますぎ。ご馳走さまでしたーー!!
     2010.10.21 Thursday


ヒー



ハー!!



同期の車の助手席から。ファイナルの直下が通学路なので毎日良い眺め。といっても写真は暗いですねぇ。今日は一時、分厚いCb(積乱雲)が前線の雲みたいに並んでいて、もくもくしていて、何事かとおもった。雹が降ったと聞いたがほんとうだろうか。背の高いCbだったもんなー。


授業は1週間でほぼ終わり、今はプログレステストが中心になっている。NAVもLOWもまぁまぁだ。ただ、本番を意識すると普段やらない凡ミスが出てくる。ためしにNAVのフライトプランのテスト中にやったミスを羅列してみると、、、

・ドリフト:疲れてくると左右の適用を間違える。
・DIST測定:ルーラーの目盛りがぴったりでないとき、1NM隣の数字を読んだ。(29.05を30.05)
・燃費計算:予備燃料30分足し忘れ。
・燃費計算:ナブコンの外側=L、内側=時間がいつの間にか逆に。。。
・PRESSURE ALT:温度±逆にした。
・PRESSURE ALT:5500ftを5と10の間にやりそうになった。(これじゃぁ7500ftでしょ。)
・VARIATION:°M→°Tという向きの場合、Variation Eastを足した。
・RELATIVE B:の公式でR°=B(°M) - HDG(°M) を HDG(°M) - B(°M)にした。
・2°03'を123'に直さず、203'だと思い込んでうなっていた。
・117kmを63NMに直さず突っ走りそうに。。。

PPLは多岐選択問題なので、そこでミスに気づく。結果的に間違えはしないが、時間の無駄だし、本当に飛ぶことを考えたら恐ろしいことだ。アホなミスは今のうちに出せるだけ出しておこう、授業を聞いて理解するだけで満足するのは危険だ。パイロットは頭の中で理屈をこねくりまわす「学者」ではなく、増幅されたエネルギーを操作する「従事者」なので、いいアイディアがあってもそれが正確に出力できないと周囲に災害をもたらす。風やTASが与えられたフライトプランすらちゃんと作れなければ、空なんて飛べないぞ。


それにしても、、


お国柄って出るなー。チャートにLEGを引くことひとつとっても、日本人は感覚が違う。なぜ私が、飛行場マークの中心にちゃんと線が引かれてるかにそんなに執着するのか、私の隣に座っているインド人クンには理解できないようだ。チャートを一緒に使うと、早く次に行こうと急かす。私は眉間にしわを寄せてレグを消し、もう一度ルーラーを当てなおす。だが、ノーノーって言っていたそいつも、答えあわせのときにはコトの重要さを理解する。チャートの正確さは、後の設問のほとんどに影響してくるからだ。最初の誤差が大きいと、後に行くほど誤差が増えてくる。CPLベースでは0.25NM単位で測るらしく、結構正確に目盛の間を読まないといけない。私は前の仕事でいろいろなものに手持ちのスケールを当てて1mmの間を目測していたのでそんなに苦労しない。そして、授業中にやったそのテスト問題を、復習のためにコピーをもらって帰ったのも日本人だけだった。笑

勤勉勤勉。
     2010.10.19 Tuesday
インド人のクラスメイトに聞いてみた。

「インドでは、どんな英語教育をしているんだい??」

答えは興味深くかつ、きわめてシンプルで当たり前のことだった。そして、日本で行われている英語教育の欠点を痛感した。


インドでは、幼少のころから学校の科目のすべてを英語で受けるそうだ。親しい兄弟や家族同士ではHindiを使うし、国語として科目になっているが、ほかの教科はすべて英語。教室の前で先生が英語で何かを説明するという環境にずっと親しんできたなら、多少Subjectが難しくなっても(飛行機とか)そりゃぁ、わかるよね。。。

日本でも少し前に、楽天が社内の公用語を英語にする、というニュースがあったが、いい試みだとおもう。英語を使わなきゃ!!という環境を、日本国内に作り出したという意味は大きい。ただ、私が中・高と受けてきた英語教育が大きな意味で変わっていないとすれば、つまり、今の小・中・高校生も英語を学ぶ必要が特段ない環境で、単に受験のための科目のひとつとして勉強しているだけだとすれば、企業の英語が公用語になったところで身のある話を英語でするのは難しいかもしれない。我々が学んできた「英語」は、基本的には国語の古文と一緒なのだ。普段、一切、使わない。

そうすると、多少「科目」として学んだ「英語」が得意な人が「英語を活かして働きたい!」などと言い出すわけだ。(私もまったく同じことを言っていたけど。笑)当たり前だが、英語が話されている場所で英語ができなかったら、「働く」ことなんてできない。英語は「活かす」ものではなく、単なる前提条件だ。売り込むのは英語ではなく、自分がそこで何を生み出せるかだろう、たまたまそこが英語圏なら、当然のように英語を話すまでだ。そこでは「英語を活かして働いている人」なんていない。重要なのは「英語を」学んで英語の得意な人と苦手な人に分かれることではなく、「英語で」何かを学ぶという状況を作ることだ。本当に英語がうまくなりたいなら、インドみたいに小学校のころからすべての科目を英語でやることがもっとも近道だろう。本当にうまくなりたいなら、だ。



パイパー・スーパーカブ 相当おじいちゃんですが、現役です。


漢字、ひらがな、カタカナと3種類ものアルファベットを組み合わせる日本語は、「似ているけど違う」微妙なニュアンスを表現できるので、実は科学的な叙述にも向いているとおもう。また、擬音語や擬態語は定性的な表現をするのに最適だ。たとえば、オイルの粘性をあらわすのに「シャバシャバ」というのと「ねばねば」といえば、たちどころにどんなオイルか、一定のイメージが湧くだろう、日本人同士だと、これが意外と通じるのだ。笑 そういうよい点と、英語がうまくなることの損得を考えたら、どうなるだろう。数学、理科、社会、を英語でやるコースと日本語でやるコースを小学校で選択性にしたら、どちらを選ぶだろう。自分が親だったら、子供にどっちを勧めるだろう。


小学校に戻るのは無理だけれど、遅ればせながら「英語で」自分の好きな勉強をする環境を得た私の英語が、どのように改善するかはとても楽しみだ。上空で英語のしゃべれないパイロットがいるのは危険だ、という至極当然の理由から、こちらでライセンスを取って飛行機を飛ばすには「航空英語証明」という資格が必要なのだが、日本人には、かなり難しい。試験はレベル6(合格/不合格)とレベル5、4(5或いは4で合格/不合格)と分けられていて、後者は英語が得意でない人たち向けのものらしい。アメリカや日本だと、これがお金を払うことでパパッと取れるなんてうわさ話を聞いたことがあるが、本当のところはどうなのだろう。少なくともNZではそういうことはないようだ、レベル5、4でも人によってはかなり難しと感じるらしい。試験までに一定のレベルに達していない場合は、サックリ落としてくれる。。。orz


だが、望むところだ。


逆説的だが「英語が得意」というのを自分の武器にするには、日本は格好の市場なんだから。日本に舞い戻ったときに、誰よりも英語ができるライセンサーになること!マシンガントーク授業が1200時間もあるこの学校なら、それは十分可能だとおもう。もちろん、自分のがんばりによるけれど。
     2010.10.18 Monday
昨日の考えを受けて、今日はこういう風にやってきた。

英語がわからないんじゃない、「英語だ」とわからないんだ。私は、ものすごく狭い範囲の英語の音しか「英語だ」と気づけなかった。インド人の話すあれも英語なのだ。そう、

it IS English!!!





教官がワークブックの説明をしていて、ときどきこう言うことがある。


「ゆにー・はーらーだー」


つまり、文章の大事なところに線を引け、ということだが、今までの私は、しっかりと「You need to highlight that.」と発音された場合のみ、「あっ、英語だ」とピンとくるばかりだった。最近は、教官が突然「はらだ」と言ってもそれが英語と気づくことができるようになってきた。


前回も書いたが、発音の良し悪しを言っているわけではない。そういうつまらない話ではなくて、私の脳みそが想定している「英語」という言語の姿に比べて、実際の英語はいろいろな雑音と混じって「ゆがんで」入ってくるということだ。その「ゆがんだ」姿が、まさか英語だとは到底想像がつかないのが、今の問題。「ゆがむ」と、鍵括弧でくくったのは、厳密には正しい発音なんてものは存在しないから。


Yes, it IS English too!!!!


英語がわからないわけではない、その音が英語だ、と認識できないことが問題だったんだ。そういい聞かせて今日はいろいろな人と話した。インド人とも話した。もちろんよく聞き取れないので聞き返す。聞き返して「はらだ=highlight that」というような方程式をたくさん持つしか、パターン認識の融通を利かせる方法はない。相手の話していることが「わからない」というのは、恐怖だけれども、そこでしか方程式の答えを得ることはできぬ。

恥をかく勇気を持つことが、英語を上達させる唯一の道だ。
     2010.10.17 Sunday
解せないことがひとつある。

クラスメートには、いろんな国からきた人がいる。もちろんインド人もいるわけだ。なんでインド人かというと、彼らの英語の理解力の高さがどうしてもよくわからないのだ。

彼らは、kiwiの英語を完全に理解するし、何回か書いたけれども授業中に先生のジョークにちゃっかり反応しては へらへら(笑)している。ところが、彼らの話す英語はどうかと。失礼だけれども、自分のことを棚にあげるけれども、お世辞にも「英語っぽい」発音とはいえないと感じるわけだ。誤解しないでほしいのは、彼らの発音とkiwiの発音を比べて優劣をつけているわけではなく、単純に不思議だ、ということ。

なんで、

まったく違う音を出しているのに、それが同じ単語だと、そうピンとくるのだろうか。私は「話せれば聞ける」というのをモットーに、かなり発音に気をつけて英語を勉強してきた。こが正しいすると、kiwiと同じように話せない彼らは「聞けない」ということになるが、実際はそうではない。。。



庭の藤の花をみながら考える。きれいでしょう。


ひとつひとつの音を正確に拾って、再現することが私の英語の勉強の中心だった。これはこれで大いに私の英語を引き上げてくれたメソッドだったが、そろそろ限界なのかも知れぬ。これでは、自分の勉強した発音の英語しか同じ言葉として認識できない。アメリカ英語とイギリス英語などという大きなくくりでなくても、性別や年齢や個人的なくせなどで、想像しているよりもっと身近なところで英語は「多様」である。

次の段階に行くには、「正確な音」よりも「それらしき音」に反応できるように、誰が英語を話しても、多少発音にずれがあっても、それを同じ意味だと認識できるように、パターン認識の許容度を広くしなければならないのかも。どうすればいいんだろう。

フーム。






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2013インストラクター
2018エアライン

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