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     2012.01.30 Monday
先日、北海道にある学校の見学に行ってきた。

大学時代につくったクレジットカードでコツコツx貯めたマイレージで高い羽田-函館路線に乗った。



30000FT イエーイ

普通、マイルには有効期限があるのだが、UNITED AIRLINEのカードはカードを利用した時点で有効期限が更新されるので、携帯電話の料金をカード払いにしておけば実質無期限でマイルを貯めることができるのだ。実際、一度も飛行機に乗って貯めたマイルはない。笑


さて、勢いで学校の予約を入れたはいいものの、よく考えたら冬の北海道などと。しかも今年は大雪だというではないか。行く意味あるのだろうか、と思ったが、よく考えたら夏の清々しい北海道を見たって訓練学校を決めるうえでいい情報は得られないのだ。よし、ここはあえて厳しい冬にいってこそ、、、



いや、力むな力むな。北海道だ。寒けりゃラーメンでも食ってそれなりに楽しめばよい。



授業を見学した後に、なんと、学校の方が172Pで10分くらいだけど飛んでくれて、五稜郭の上を一周してきた。日本のATIS(飛行場が音声で出している気象情報。飛ぶ前にラジオの周波数をあわせてこれを聞くのだ。)ってアメリカ発音でしかも声が微妙に陽気(と感じましたすみません。NZのはお経みたいに抑揚がない。)で聞き取りづらいこと。笑


函館空港DW

五稜郭に向かう途中、前からHACのサーブが4000FTから降りてくるって無線を入れてきて、気づいたら目を皿にしてトラフィック探していた。笑 


CITY上空1700FT 先手必勝!見敵必殺!!トラフィックはどこだ!!!

下を見ると五稜郭の見事な星型が!!でもサーブが気になる!!サーブにコンタクトしていた函館TWRがこちらにその旨を伝えてくるやいなやインサイトして、指でさしたらパイロットの方は「高度差があるので大丈夫ですよ」と。折角の遊覧なのにお客さんになりきれず。なんか損した気分。。。笑


五稜郭。星型で銃座からの死角を減らしている。


ふう。降りてきた。

函館というのは、なんとなくクライストチャーチに似ていると感じた。程よい規模。綺麗な景色。視程の良さ(?)ILSのある空港。笑 雪はあるけれど、北海道の他の地域に比べると、積雪は少ないそうだ。

授業もわりとしっかりしていると感じた。がっちりシラバスくんでやる感じではないが、教官もこちらにどんどん質問してくるし、自分からも聞けるし、その距離感はいいなと思った。難点としては、北海道という北国にあることで、冬季の訓練ができなくなる可能性が高いという点と、資金調達の目処(提携ローンなどはない)を立てるのが難しいということが挙げられようか。





ん?



旅行じゃないですよ。



あくまでも



学校見学が



目的であって。



断じて遊んできたわけではない!!


これからも学校見て回りますよー。









     2012.01.18 Wednesday
今朝、自分の机につき、パソコンの電源を入れてぼちぼち翻訳にとりかかるかー。というところで、ボスがひとこと。

「今日、エライさんが海外のお客さんと会議するんだけど、午後から通訳頼める??」


なんですとー。


翻訳すら未経験で入ったのに、会議の、しかも同時通訳だという。しかも準備はまったくなし。事前情報、全くナシ!

誤解している人がたくさんいるのだが、英語が喋れれば、通訳ができるというわけではない。やってみればわかるけど、聞きながら話す、というのは言葉を理解する能力とは異なるスキルだ。試しに、ニュースでもなんでもいいから話された日本語を、聞いたとおりに日本語でオウム返しにダーッと真似してみてほしい。意外と集中力を使うと思う。では、次にこれを15秒くらいのまとまった内容を聞いて、それをあとから思い出して同じように言う、という方式で同じように進んでいってみる。すると、自分がしゃべっている間に次に聞くべき15秒がかぶってくる。日本語ですらかなりの難易度だと思う。

そんなことができるわけがない。ということで、泣く泣くこう答えた。


「本当ですか、ぜひやらせてください!!」


いやー、怖かったけれども実際に通訳をするのは午後の私であって、午前中の、返事をしたときの私ではない。社員という身分をある意味保証された上で、通訳の経験ができるというのは、考えようによってはチャンスだ。テンパるのは午後の私に任せて、午前の私は「おっかないけど快諾する」という仕事をした。かわいそうに、午後の私。笑


会議は、普段社員が入れない「役員階」の会議室で行われた。マイクなどの装備は一応ある。内容は、インドからきたサプライヤーが、主に技術的な提案をするというものだった。私の他に、昨日、通訳として新しく入った同僚(こちらもかわいそう。事前知識全くナシ。)が一緒にやってくれた。ほどなくして、すさまじいインド訛りの英語が聞こえてきた。だが、なんだか懐かしい。ニュージーランドでたくさんインド人の友達を作っておいてよかった。その経験がなかったら、この発音にまずアレルギーを起こしてしまっていただろう。

同僚が20分ほどやり、(かなりうまい。事前知識なしでちゃんと日本語の文章になっている。)はい、私の番。通訳のコツは、全部やろうとしないことだ。落とすところは落とす。ただし、話のアウトラインだけは見失わないように。


見失わないように。




見うしな、、、



「。。。。。」



見失った。 orz



通訳が一番やってはいけないのは「黙る」ことだ。なんでもいいから喋らなければならない。だが、一度フリーズした脳みそを再起動するのは、のすごく大変だ。立て直すスキルは、ない。学科試験を受けただけで、フライトテストに臨むようなものだ。わかっていたことだが、これはまずい。

15分くらいねばっただろうか、恥を偲んで、交代をお願いした。


そこからは、私が同僚の補佐をするようにした。とにかく話されている英語をしっかり理解して文脈を掴み、同僚の集中力が落ちてきたところ(かなりがんばってもらって、だが 笑)で、私がベストを尽くす。その間に、同僚に回復してもらう。笑

数字が出てくるとまずい。数字は、ごまかしが効かないからだ。何度か黙ってしまったが、最後の方になるとランナーズ・ハイのような状態になって、とりあえず曖昧な日本語の文章をしゃべることができてきた。まぁそんなこんなが4時間。

終わった頃には、疲労困憊だ。こんなに集中力を使うとは。


まぁでも、楽しかった。そういえば、通訳者になるのも夢のひとつだったっけ。








     2012.01.12 Thursday
asahi.com(朝日新聞社):「つらい一日」「死ぬまで闘う」=落胆の遺族、控訴に期待―福知山線事故 - 社会
「有罪にならないと安全対策がおろそかになる」


これから航空輸送に携わる個人として、書いておこうと思う。

福知山線の事故は、本当に事故の再発防止策を講じることを目的とするなら、刑事裁判で決着をつけようとしてはいけないきがする。

遺族の気持ちを慮れば、とても無神経な判決に聞こえる。だが、JR西日本の社長が有罪か無罪かは、事故の再発防止には直接関係ない。再発防止策をまとめるのは、事故調査委員会の仕事だ。「無罪判決になったから、再発防止も真相究明も闇の中だ」というふうに、ごっちゃにしてはいけない。

肉親を殺された遺族の心を救済するのが目的「なら」、社長の刑事責任を追求するのがいい。だが、再発防止と真相究明を目的とする「なら」、会社と事故調査委員会がどんな報告書を出したのか、その仕事ぶりを評価することでしか達成できない。どっちの話をしているのか、混同しないことが重要だ。


目的は2つあっていい。もう一度言うと、ひとつは遺族の感情を救済し被害を補償すること。2つ目は、事故の原因究明と再発防止とこれから起こりうる事故の予防策。前者には刑事ならびに民事裁判。後者には、事故調査委員会(と会社)の仕事評価。そして今日の判決で、前者のための法体系がないということがわかった。

但し但し、人を160人も死なせる事故を起こして、責任が誰にもないというのはおかしい。今の法律では、社長のポジションにあった私人に対しての刑事裁判では、議論ができない。(個人的には、正しいFMEAをやっていたら十分防げたと思うから、予見可能性はあったと思うが。)

本来は、メディアがちゃんと分けて伝えなきゃいけないことではないか。遺族や会社は当事者同士だから、客観的な視点を入れようとしても無理がある。遺族が、「有罪にならないと安全対策がおろそかになる」と言ってしまうのも理解できる。無理もない。でも、そこに冷静な第三者の目を置くのは、本当は、メディアの仕事だ。最終的な責任が誰にあるのか、法人に課すならそういう法律を、私人に課すならその条件を規定する法律を、作らなければならん。
     2012.01.10 Tuesday
先日、情熱大陸というテレビ番組で、千 宗屋という人が紹介されていた。千利休の系譜である武者小路千家というところの人だそうだ。

私は、茶を飲むのは好きだが、茶を体験したことは1回しかない。面白そうだと思う。

先回、先々回と書いたように、最近は風呂でリラックスすることに凝って(そんなの誰でも知っているか。)いる。といっても、変な入浴剤を入れたり半身浴を進んでしたり、まして痩せたいなどと思っているのではなく、ただ光を落として湯の中に沈んでいるだけである。それで、つむじのあたりが開いて思考が徒然と開放されていくのを楽しんでいるだけだ。

私が昔、縁あって茶をいただいたところは京都の南禅寺近くにある、碧雲荘というところだった。比叡山を借景できる茶室も見せてもらった。ものすごく立派なドデカイ日本庭園で、もちろんすばらしかったのだが、そのときは昼だった。

テレビで見たのは、夜の茶室だった。狭くて、暗くて、寒そうだった。だが、清潔さがあった。囲炉裏の炭のあかりや、釜から立ち上る湯気が見えた。何かに似ている。ああ、あれは、風呂じゃないか。マイブームの。

次期家元の宗屋(敬称をつけるべきなのだろうか。。)は、まだ若くていろいろなことにチャレンジしていらっしゃる。東京の自宅には格納式の茶室があり、ベランダをに路地、窓を開ければ東京タワーを借景して灯篭に見立ててしまう。ニューヨークの友人のアトリエに、茶室をプロデュースしたりする。友人は、芸術とは、捏造だという。茶室で茶をたててリラックスするというのも、全部脳内現象なのだから、と。世の中にはそういうことを専門に追求している人がいるということだ。


さて、目を引いたのは、茶室のしつらえもそうだが、茶人のふるまいである。お辞儀や、正座、しゃべりかたなど、一見、とても腰が低くみえる。だが、ふすまを開ける、お辞儀をする、茶室内にすべりこむ、ひしゃくで湯をすくう、茶をたてる、茶碗を差し出す、、、一連の動作に無駄がない。そして所作に迷いがなく、意思がある。動くなら動く、止まるなら止まる、確認するなら確認する。はっきりしている。

コックピットに応用できないかなと思った。動きに意思を乗せることで、無用な緊張をせずに、確実な操作ができるようになるのではないか。平時では、想像力を働かせて、想定外を想定することが重要だが、いざ、緊急事態となれば、対応策を間違いなく実行することだけが求められる。そこに想像力をさしはさむ余裕はないし、はさんではいけない。想像力は、恐怖心を生むからだ。


茶か。ふーむ。








     2012.01.07 Saturday
つけないのは、落ち着くからだ。真っ暗ではない。外から、いくばくかの光が入ってくる。

仕事から帰ってきて風呂につかっていると、頭のてっぺんが かぱっと開いて運動会の万国旗みたいにつながった思考がダダ流しになる。ダダ流しに流した思考の断片を眺めるでもなく眺める。これがことのほか気持ちがいい。面白いことに、昼間、頭にストレスがかかればかかるほど、面白い考えが浮かんでくるということだ。アイディアが出るのはリラックスしているとき、と良く言うけれど、この実体験からいうと、正月のように一日中ボーっとしていればいいわけではないようだ。


イスラム教徒が毎日、夕刻に祈りをささげるのもこんな気分なのかな、とふと思いついた。(ぐらいの振れ幅で思考が飛ぶ。笑)


毎日カッチリと働いて、一日の終わり決まった時間に、同じことを繰り返す。一日かけて頭の中で組み立てたものを、レゴブロックの箱をひっくり返すみたいにして方々にぶちまけ、ばらばらになったブロックの断片を眺めてみる。これはもちろん、まるっきり私の想像だが、コーランを唱えながら頭を地面にこすり付ける彼らの頭の中も、似たような感じになっているのではないだろうか。

彼らの場合はアッラーに、私はきれいな湯をもらえるということに感謝している。一日の終わりにそういうことがあるとわかっていれば、昼間に思い切って自分にストレスをかけて大きな仕事をすることもできよう。何かいやなことがあっても、あとでそれを開放できると知っていればいいだけの話だ。

もちろん、私にとっての風呂や、イスラム教徒にとってのお祈りが、人によっては音楽だったり、飲み物だったり、自動車のシートだったりするわけだ。思考を開放する瞬間を持っていることは、とても幸せなことなんだろうな。












     2012.01.05 Thursday
今日は仕事はじめだった。

正月リズムのあたまが午前中に眠くなり、眠気を覚ますために富士山の見える休憩室で一服していたら手の甲に熱湯をこぼして結果的に目が覚めた。寝耳に火傷である。

正社員の人たちは有給奨励日らしく、ほとんどいない。ウォーミングアップみたいな仕事だったが、翻訳の仕事をひとつ上げた。明日の仕事をもらって定時で帰る。今のところ業務負荷が少ないので定時で帰れる。仕事が増えても、定時で帰れるようにしよう。

帰宅途中に本屋に立ち寄り、家に帰って、うまい飯を食い、風呂に入る。熱い湯が出る。湯船につかりながら飛行機の着陸返し操作について考える。

なんと幸せな暮らしであることか。

パイロットとは関係のない仕事をしていることで、ほうっておくと心が焦りだすこともあったが、最近は少ない。「関係のない」と誰が言ったわけでもなし。まわりまわって「関係する」ようになるはずだ。少し考えればわかることだ。仕事で自分にがっちりとストレスをかけて、風呂の湯気でそれを開放しながら、飛行機について融通無碍に思考をめぐらす。自分の周りにあることすべてに感謝して、力を借りれば、うまくいかないことなんてないんじゃないか。

その気になればフリーザだって。。。










     2012.01.01 Sunday
あけましておめでとうございます。

今年は、いいパイロットになるための伏線を張る年、我慢の年である。来年はお金のかかる訓練が始まる。ひたすら貯金に励む。。。

そもそも何故、日本でパイロットになるための訓練費が高いのか。それは、飛行機を使うときの単価が高いからである。一時間当たり大まかに、事業用操縦士課程のセスナで5万、計器飛行証明課程のバロンで12万である。(繰り返すが、1時間あたりの値段である。)

日本の訓練学校に見積もりをとると、標準的な訓練時間と称して大体、事業用、計器飛行証明共に30から45時間を見込んでいる。これが10時間違うだけで100万円違う。だから、個人によっていくらかかるかは、ぜんぜん違ってくるだろう。よく日本での訓練は、1000万越えだ、といわれるが、それはそのぐらいの時間飛んだ場合で、だ。

この1年では、訓練の濃度を高める準備をしようとおもう。この準備次第で訓練費を見積もりの半額にすることも不可能ではないと考えている。パイロットの訓練というのは、頭の訓練、パイロットの仕事は、頭脳労働だ。訓練では、飛行機に「慣れる」ために飛んでいるわけではない。いつ、どこで、何を「考える」か、差がつくのはこの一点だ。

仮に、訓練時間を半分にできたら、500万になる。「そんなの不可能だ」と思うかもしれない。そうかもしれない。まぁできるかできないかは私が人柱になってやってみればいい。簡単じゃないか。笑

今年も目の前のことをひとつひとつやっていきましょう。














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2013インストラクター
2018エアライン

命を削って、ニュージーランドでキャリアを掴む
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