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     2012.08.27 Monday
眠れなかったのには訳がある。

この記事にも書いたが、日本での有資格者を対象とした募集が始まり、複雑な気持ちになっていたところに、ジェットスター(NZ)のパイロットの友人がこんなことをいったのだった。


「I still think getting jet time is still more important. airline jobs always comes and goes so there's still a good chance for you to get a job in NZ if you have jet time. but i think it'll be harder to find a jet job as you get older, even if you have PR and speak perfect English.」


えええええそんな今更!!orz

ニュージーランドではコツコツゆっくりとフライトタイムをためていけばいつかチャンスはあるというつもりだったので、この友人が年齢を話題にしたことが意外だった。PRというのは永住権のことだ。永住権を持っていて完璧な英語をしゃべる人より、ジェットタイムを持っている方が、ジェットの仕事は見つけやすい。。。まぁ確かに当たり前のことだ。永住権を持っている英語をしゃべる人は、ニュージーランドにはたくさんいる。笑


ということで、もう一度日本の学校に行く道を再検討した。結論は、やはりニュージーランドでやることにした。何をぐだぐだと迷っているんだと思うかもしれない。でも、逆説的だが、ニュージーランドでやっていく覚悟を決める為に、今回の「大地震」は絶対に必要なことだった。もし今回日本での可能性を再検討していなかったら、ニュージーランドでやっていくことに支障が出たかもしれない。どうしてそういう結論になったのか、もし同じようなことを考えている人がいたら参考になるかもしれないので書き記しておく。



心がゆれたわけ
私の最終目標は、レシプロ機の教官ではない。ジェット機に乗りたい。


じゃぁ、その最終目標にダイレクトにたどり着くには、日本の方がいいんじゃないのか?


これが今回心が揺れたきっかけだった。そのジェットスターの友人から、さらに日本の某航空会社で訓練をしているパイロットの方を紹介してもらって話をきいた。その人も大体同じ意見だった。日本で飛んでいる方の意見はジェットスターの友人以上に年齢に関する危機感が強く、話を聞いていると焦るばかりだ。(実際にスカイマークは年齢制限を始めた。)


今年始めにかき集めた、学費の見積もりの情報や資金調達の資料を引っ張りだしてきて、また日本でやることを具体的に再度検討しはじめた。不思議なことに、日本で飛ぶことを考えると気持ちがどんどん憂鬱になっていく。なぜかはわからない。日本で飛びたくない訳ではない。大好きだったニュージーランドの空と同じくらい、祖国の空がどんな様子なのか、日本人として絶対に見ておきたいという気持ちは、その実、強い。石垣島の1500mの滑走路でMAX Performance Take offしてみたいし、レインボーブリッジを飛び越えてFinal Approachしてみたいし、戦時のパイロットが目標にしていた島を眼下に見ながら平和な空に感謝して飛んでいたい。

でも具体的に検討すればするほど、だめだ。お金が追いつかない。教育ローンの上限は大体どこも300万円だが、すぐにぽんぽん貸してくれる訳ではない。審査があって、個人の信用リスクにより金額が決まる。それでも、借金しようと思えばできるのかもしれない。(アコムとか?)実際にそうやった人はいるし、先日内定を勝ち取った先輩もいろいろなところから借りまくっていた。でも、私がそれをやるということは、親の老後の生活資金に手を突っ込むということだ。銀行で借金したとしても、連帯保証人に家族の名前を書いた時点で同じこと。事故って脚が吹っ飛んだあとに私がいくら自己破産を申請しても、連帯保証人は支払いを続けなければいけないのだ。



退路を断つということ。
よく考えた。私は何も消去法でニュージーランドを志望している訳ではない。教官は自分に合っていると感じているし(下手だったから下手な人を上手くすることはできるとおもうから)行ったからには最終目標であるジェットに行くまで飛び続ける。でも、その最終目標に対する最短距離が他にある可能性がちらつくので、本当に正しいのだろうか、といつまでもぐだぐだしてしまうのだ。だったらこの際、日本では訓練できない理由を「立証」して、自分に突きつけようと思った。今まで海外で成功した人というのは、「もう俺には海外しかない!!」と吹っ切れた人だった。多分、海外では途中で苦しくなったときに、今回のように日本が頭をよぎるのだろう。そこで吹っ切れていないと、続かないのだと思う。

実際にどう「立証」したか、具体的な数字ははまたの機会に書いてみるけど、先に書いたように、検討の結果家族が路頭に迷う可能性を残したまま「大丈夫だよ」と言う資格はないと結論づけたということだ。「大丈夫だよ」と、そうやって言ってみせることは、一見「それほどまでに日本で飛びたいんだ!」というやる気の表れみたいに見えるかもしれないけど、私にとってはそれは違う。実際、やってみたら大丈夫なのだろう。でも、辺りを良く見回すと、ほとんどの人が親類から全部か、かなりの額の援助をその余剰資金から受けているのだ。


私は、私の持っているカードで勝負する。さらば、日本の空。




     2012.08.24 Friday
最近は夜布団に入った後から寝付きが極端に遅い。

熱帯夜のせいもあるが、考えることがたくさんあって脳の電源がオフにならない。

その反動か、昼間翻訳をしていると不意に眠くなることがある。時差ぼけのように体内時計がずれて午前中は身体がまだ寝ている。涙の分泌が少なくなるため目が乾き、疲れる。どうしたものか。

目の疲れが頭痛になった日に危機感を覚えて、とりあえずzoffでブルーライトをカットするという色付き眼鏡を買った。色なしもあったが。色付きと比べてカット率が下がるのと、上を向いたときに眼鏡がキラーンって光るのが嫌で色つきにした。前者がブルーライトを「吸収」するのに対し、後者は「反射」することで低減する。だから、キラーンとなる。





結果は。。。いい。これは結構いい。これをした後にもう一度外し、改めてパソコンを見てみるとすごくまぶしい。目の疲れも少しは軽減された、、、気がする。

ちなみにJinsも考えたが、Zoffでは他社フレームの持ち込みもやってくれたのと納期が早いのでこちらを選んだ。フレーム持ち込み、度付き・色付きレンズで5980円だった。私は左右で視力が違うので度を入れた方がいいと思った。近くを見る作業をするときにかける眼鏡なので弱めに入れた。



だが目痛・頭痛の根本原因は睡眠リズムのずれだろう。こっちをなんとかしないといかん。


なんとかせねば。


先日、メールをチェックしたらアマゾンから1514円分の謎のクーポン券が突然送られているのに気づいた。



しかも、有効期限がその日になっている。なんだこれは、だが使えというのなら使ってやろう。なにがいいかな。。。。


そういえば、以前池袋の無印良品で買い物をしていたとき、店内でアロマディフューザーが動いていて欲しくなった。強烈な暑さの屋外から店内に入ると、なんだか柑橘系の香りがしていてすごく良かったのだ。だが無駄遣いできないので少し様子を見ていた。今、アマゾンの画面には1500円相当の「エッセンシャルオイル入門セット」が。。。





うむ。これがいい。

ということで初めてエッセンシャルオイルというものを手にした。そんなオサレなものとは遠い場所にいたし、そもそもキャンドルやデフューザーを一緒に買わなかったので使いようがない。とりあえず今日はもういいや、さっさと寝よう。




     2012.08.14 Tuesday
私がニュージーランドで教官をやると決めたころから、そのタイミングを待っていたかのように続々と日本での採用募集が始まった。。。

Peach Aviation株式会社(Peach) 乗員部門 副操縦士候補要員


スカイネットアジア航空株式会社(ソラシドエア) 運行乗務員(副操縦士要員)


副操縦士訓練生候補者募集要項 スカイマーク


北海道エアシステム(HAC) SAAB340B型機 運航乗務員(副操縦士) 募集要項



なんですか、いじめですかこれは。orz (笑)

まぁこういうことも予想できたけど、実際に目の当たりにすると正直かなりこたえる。でもこれらの募集に応募するには、もちろん日本の事業用操縦士と計器飛行証明が必要だ。つまり、どのみち私は今すぐ動くことはできない。日本の学校のコンバージョン訓練はどこも大体1年弱だから、対象となるのは、次の募集かタイミングによってはその次だ。それより何より、多額の訓練資金が必要だ。これから訓練を始める人のために、海外の訓練を終わった後にお金がどのくらい必要かちょっと計算してみよう。


【日本でコンバージョンをする場合】
手元にある朝日航空の見積もり(一般配布されているものです)によると

 事業用操縦士:約277万円(海外CPLあり)
 計器飛行証明:約586万円(海外計器あり・朝日の事業用を卒業した場合のみ)
 合計:863万円

八尾に1年住むとなると、がんばって家賃4万で計算しても月10万は必要だろうから生活費が+120万よって

983万円。

私は1年働いて大体230万円くらい貯金する予定だから、調達が必要なのは


983万 - 230万 = 753万円。


朝日航空の提携オリコローンで出した見積もりは(人によって家族構成や信用リスクが異なるのであくまで参考です)は450万円。


753万 - 450万 = 303万円。


あと300万円たんねぇ!!どこだ!どこに落ちている300萬!!


この300万が何とか工面できれば(国の教育ローンやJA、地域信用金庫の教育ローンなどが狙い目だ)これから(多分)始まるLCCのパイロット採用の波に上手く当たるかも知れない。ピーチが予想より早く未経験者の募集を初めてびっくりしている。そのうちジェットスターも続くだろう。リーマンショックのような天変地異が起きなければ。


【海外で教官から這い上がっていく場合】
せっかくなので海外の場合の見積もりを書いておくと

C-catコース (約3ヶ月間):約2万NZドル = 128万円(1ドル=64円計算)
生活費:3ヶ月25万円 (2011年度の1年の自分の実績が約100万円だったことから)
車購入:10万円
航空機チケット:約7.5万円(片道・LCCジェットスター1月末渡航)

合計 = 約170万円(3ヶ月)

230万 - 170万 = 60万円(生活費約7ヶ月分)

さらに、もしC-cat試験に1回落ちてしまった場合の費用を考えておく。私がCPLで一度フェイルしたときのお金を参考にすると▲4000ドル (= 約26万)

60万 - 26万 = 34万円(生活費4ヶ月分)

帰りのチケット代7.5万円(仮)

34万 - 8万 = 26万円(生活費3ヶ月分)


【試験に落ちてもとりあえず大丈夫という兵站戦略】
試験に落ちると生活費の3ヶ月分がぶっ飛ぶ(!)が、一応1回の試験に落ちることを想定しても就職活動が3ヶ月はできる兵站戦略になっている。この間に教官として採用してもらい、なんとか生活に必要なキャッシュフローが生み出せれば、作戦は成功。兵站が切れれば、作戦失敗となり、撤退となる。うーん、こうなるとかなりきつい。やっぱり人並みの生活をすることを考えると、C-catは落とせない。あとは、日本から持っていく最初の貯金額をどれだけ増やせるかが鍵だ。本業以外に個人的に請けている翻訳の仕事や、最近見始めたこういう仕事で(Webデザインや広告バナーの作成等が得意な人は有利かも)できるだけ多くお金を貯めていく必要がある。


さあ大変だ。












     2012.08.13 Monday
訓練をしていたとき、ジョンという、優秀な同期がいた。彼は、何の事情だか忘れたが同期の中でも少し遅くフライトを始めたにも関わらず、ガンガン飛んで、さっさと教官になった。確か同期の中で2番目くらいだった。当時から、教官みたいな雰囲気を醸し出していて私より2歳年下だけどずいぶんと貫禄があった。

最近、自分が教官になることを考えて、制服を着た自分を想像してみて、その様子を外から見てみるとジョンみたいな貫禄がイマイチ足りないことに気づく。多分、原因は今までやってきた訓練への態度にあるんだろうと思う。


【日本人とKIWIの訓練】

私は最初日本を目指していたから、とにかく上手くならなければいけないとおもった。私の、日本に帰った後の戦略は、「日本で一番大きい学校に入って、その中で『先頭集団』に入り、チャンスをつかむ」だった。その為に1年間という長めの(やろうと思えば海外で短期で取ることはできたし、お金も半分で済む。)期間、日本とよく似た気候のニュージーランドでみっちりやった。それも全部、日本を見据えて誰よりも「上手くなる為」だった。

基本的にそういう姿勢だから、自己評価は低かった。やらなければいけないことはたくさんあって、その各々に相当高い水準の目標を置いていたから無理もない。それはそれで短期間で上手くなることには功を奏したと思う。一番お金のかかる双発IFRの訓練を短期間で終えられたのは、仲間と協力し合ったのもそうだがその前提として、自分自身が技量の向上を追求し続ける姿勢を崩さなかった為だろう。でも「できない自分」と向き合い続けるのは結構ストレスでもあった。

一方で、KIWI(ニュージーランド人)はどうだ。みんなへらへらしていて(笑)基本的にリラックスしている。もちろん、ちゃんと勉強はするし、やることはしっかりやるけど、日本人みたいにデブリーフィングを何時間もやって自分のできることとできないことの切り分けをしたりはしない。さっさと家に帰り、サイダーでも飲みながらFacebookに今日のフライトの写真をUPしている。

だから当然試験に落ちるやつも出てくる。実際、私がMEIRの試験を受けたときは、直近の3人が連続でフェイルしていた。認知的不協和に苦しんできた訓練と引き換えに、その態度が報われた気がしたのも確かだ。

でもKIWIの中でもジョンみたいなやつがいるわけだ。そして、ジョンが日本人みたいにやっていたかというと、そうではなかった。真面目ではあったが「できない自分」に苦しみながら技量を向上させている印象は微塵もなかった。むしろ自信満々で、フェイズが進んでいくにつれ今すぐ教官ができるんじゃないかという雰囲気をまとい始めていた。


【上手くなることと責任をもつこと】

私は、前述した背景から「上手くなる」ことを目標にした。ジョンは、おそらく「まずは教官になる」ことを目標にした。ジョンと私を隔てているものは、絶対にやらなければいけないことと、できればやるといいけどやらなくてもいいことをドライに線引きすることだと思う。

「上手くなる」という目標は、実は目標として適切でない。これはパイロット人生を通じた理念でありこそすれ、目標にはなり得ない。その気になれば、引退するまで上手くなり続けることはできるだろう。つまり、上手くなることを目標としてしまうとある時点で達成を宣言してみたところで、「できればこれもやったほうがいい」ということが際限なく出てくる。線引きができない。マックスレートターンでVSIがぶれないとか、推測航法でETAが30秒単位であわせられるとか、確かにそういう「上手さ」も自信にはなるけど、それを追求し続けている間は「貫禄」は生まれてこない。

あくまで想像だけど、ジョンはシラバスを参考にテストに向けての到達目標を決めて、自分のパフォーマンスが再現性をもってそれを達成できたらよしとしていたのかもしれない。技量の向上を際限なく追求する「学生」の立場をある地点でやめて、自分がやってきたことに積極的に自信を持つ。その自信はいつか貫禄となってにじみだしてきて「あいつなら教官できるだろう」という空気をまとうことに成功した。そして私がVSIやETAに一喜一憂している間に、教官コースを終えて「予定通り」教官になった。


【最初の仕事の性格が訓練への態度を規定する】

でも私のやり方は、日本を目指す場合は合理的だった。就職試験ではまずSIMで技量についてふるいにかけられるし、副操縦士となったら今度は経験豊富な機長の技を「盗んで」自分の糧にしていく。自分より圧倒的に多くの情報を持つ人たちが隣にいる環境に飛び込んで、いかにそれを吸収するか。それがCADETたる新米副操縦士のもつべき資質だ。会社全体で若輩者を育てていく日本の企業の特徴が見える。

一方でKIWIは最初の就職がエアラインということはあり得ないから、まずは教官をやるわけだが、そこにはそれ以上自分を育ててくれる枠組みはない。教官トレーニングが終わったら、自分より下手な人が隣に乗る日々が続く。そういう環境にあってはだからもしかしたら「上手くなろう」という意識が邪魔になる可能性がある。教官の仕事は「上手くなること」ではなく「学生の命に責任を持つこと」だからだ。最初の仕事がジェット機の副操縦士か、小型機の教官かという違いが、日本人とKIWIの違いを生んでいるように感じる。

1年前とは少し意識を変える必要がありそうだ。でーんと構えることにしよう。












     2012.08.01 Wednesday
「感動をありがとう。」

ではなく

「徹底的に目前の現実を直視するメンタルの強さの実例を見せてくれてありがとう。」

であろう。


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たまたま卓球を見ていたのだが、あの競技ほどメンタルの成熟が要求されるスポーツも少ないのではないだろうか。動体視力と瞬発力とコントロールが命なのは素人でもわかる。でも、それ以上に大事なのは一つのミスを次のミスにつなげない心の切り替え、いや、たとえミスが続いても何事もなかったようにふるまうこと。自分がミスをするごとにぎゃーぎゃー叫んでくる相手の威圧にのまれないこと。それを10代の選手から学ぶことになろうとは。

フライトテストにちょっと似てる。お金と時間をかけて本番をめざす。試験官はぎゃーぎゃー叫んでくる。(人に寄るけど。笑)ひとつのミスがきっかけで自分の心が檻から逃げ出して暴れ回る。すぐに次のミスを誘発する。普段なら考えられないようなことをしでかす。悪い結果が頭をよぎって思考が先回りする。地上で落胆している姿。事態は悪い方へ悪い方へ、、、、、Out Of Control!!

順境で結果を出すのは簡単だ。オペレーションでは常にそれを目指すべきなのはそうなのだが、それしかやったことがないと、檻に鍵をかけ忘れることがある。扉は閉まっているように見えただけで、実は中の猛獣がいつでも外に飛び出せる状況かもしれぬ。

なにもフライトテストに限ったことではない。就職の面接、スポーツの試合、なにかの技術試験。およそ「本番」と呼ばれる場所で結果を残せるかどうかは、ほとんどメンタルにかかっている。これは難しくて、やる前は「できる!」と気合いを入れていっても、途中で状況が悪化した段階から戻ってこられる人は少ない。特に、致命的に見えるミスやミスを続けてしてしまった場合、いくら「最後までわからないからがんばれ!」と言われていても、「やっちまった」自分を早く嘆きたくて、楽になりたくて放り出したくなるのだ。こういったところから何事もなかったかのようにリカバリーするには、普段から練習が必要だ。たまに、よくわからないけど本番に強い、という憎たらしい人もいるが、私はそうではなかった。それなりに工夫した。

まずは、自分自身を徹底的に客観視すること。自分が何かストレスに感じることを思ったとしよう、例えば

「あの女子高生の大群さっきからうるせーな!!」とか。(あくまで例ですが。)

そういうときが練習のチャンス!笑 こういうときは、「うるせーな!!」を『うるせーな!!』にする。

「『うるせーな!!』と思っている自分がいるなー。」

「うわー!!今日出そうと思っていた手紙出すの忘れた!!!!」なら、

「『うわー!!』と思っている俺がいる俺がいる俺が。。。。」

そう思っているうちに、心が自分から檻の中に戻ってくる。これを続けていると、自分の内面の客観視から外界そのものを客観視できるようになる。

電車が止まっても

「なんでこんなタイミングで電車が止まるかなー!!イライラ」→「ああ、電車が止まったなあ」


人がぶつかってきても

「あんな強さでわざわざこっちに向かって突進してくるなんてありえないだろ」→「ああ、人がぶつかってきたなあ」


予想が外れて雨にふられても

「なんで今日に限って折り畳み傘を持っていないんだ、馬鹿野郎!」→「ああ、雨にふられているなあ」


家族を乗せた飛行機のプロペラが突然止まっても

「うっ。。。。。。」→「carb heat on, throttle close, maintain direction, trim for glide, assess wind, pick a padocc, plan a descend....」




逆説的だが、およそ我々が「ウワー!!大変だ!!!」と思っているその「大変」は自分の脳の中という閉じた環境の中の化学反応に過ぎないのだから、本当は何の力もない。でもなぜかしらそれをパフォーマンスに直結してしまうのが人間だから、ちゃんとコントロールして結果につなげたいものだ。

でも普段からやり過ぎると「反応が薄い!」とか「つまらない!」とか言われるかもしれないので困ったものだ。












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2013インストラクター
2018エアライン

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