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     2014.05.28 Wednesday
更新頻度の激減にてこ入れするため、とりあえず編集しやすいnote.muのほうにメインを置き、同じ文章の前半をこのブログに載っけてみることにしました。note.muで全文読めます。今後どうなるか分かりませんがいろいろ試していきたいと思います。


教官の資格を取って1年が過ぎた。

自分なりにいろいろと試行錯誤しながら曲がりなりにも「先生」としてやってきているわけだが、いろいろと見えてきているところがある。

同じ時期に入学した学生を、シニアの教官と分けて担当している。シニア教官が教えるのは学生であって、ぺーぺー教官そのものを直接教育することは基本的にない。ぺーぺーは、端的に言えばシニアからやり方を盗むことでしかうまくなることはできない。もちろん、言葉で質問することはできるが、通常運航を邪魔しない範囲となると質問の答えはどうしても断片的になる。

正式に教わるときは、そこには教官同士という関係はすでになく、教官と学生に一時的に戻るということなので、こちらから「学費」を払うような事態にならないかぎり「教えてもらう」ことは基本的にもうない。だから、教えてくれることを期待することはない。だまってシニア教官のブリーフィングを盗み聞きしたり、後席から見学したり、自分から情報を取りにいくのだ。

つづきはこちら







     2014.05.17 Saturday
Annual Renewalを受けた。

1年ごとの、学校のチーフインストラクターによる技倆チェック。

学生の頃はチェックとかテストとかいったら準備して準備して、それでも落ちたときのことを考えたりして緊張したものだけど、今は日々の業務(学生とのフライト)に忙殺されて準備するヒマもなけりゃ緊張するヒマもない。ただ「はぁそうですか、明日チェックですか」という感じ。たとえば、CPLの時は飛行機の癖とかを考慮して試験前の早い段階から同じ飛行機(同機種という意味ではなく、本当に同じ機体ということ)を選んで練習していったものだったけど、今回は前日に機種変更されても「あぁそうですか、まぁどれも一緒だしいいか。。」

最近は学生と飛ぶので忙しく、自分自身の腕前や教え方を客観的に評価してもらうことがなかった。自分はパイロットというより港湾労働者だな、という感じがしていて、「技倆チェック」だなんていかにもパイロットらしいことをやらせてもらえたことで「あ、そういえばパイロットだったっけ」ということを思い出した。

チェックではあまりパター(上空でやるインストラクションのセリフ)をしゃべらなかった。そのかわり、自分の腕前を見せることに集中した。しゃべろうと思えばしゃべれたんだけど、なんだかそれをやる意味がないような気がした。実際に学生と飛ぶときは、パターなんてほとんどしゃべらないからだ。せっかく学校がお金を出してくれているチェックフライト、しかも滅多にない「教えてもらえる」フライトだ。パターなんて形だけのものを見せて終わったのではもったいない。

もう一つ、しゃべらなかった理由がある。それは、危ないと思ったから。C-cat訓練中は必死になってこれを覚えていたけど、これって結構な危険因子(Threat)だよな、と再認識した。

パターを流しだすと、まずしゃべっている間は自分の声で無線が聞こえなくなる。意識がコクピットの中に向き、外部監視への意識も少し減る。何個か流したのだが、実際のレッスンを数多く経験してきて、自分の意識がこのくらい外に向いていないと危ないな、という目安が出来ていて、パターをやりだすとそれがすぐに危険水域になってしまうことに気づいた。「なんだ、今までパターパターって言っていたけど、こんなに危ないもんなのか」と。

それで頭の中に警報が鳴るので、パターを中断することが多くて下手に見える。でも、これは進歩だと思った。C-catの訓練中は、さっさとパターを全部言い切ってしまいたくてしょうがないという感じ。もしかしたら、聞こえてくる無線を無視していたことがあったかもしれない。でも、今は違う。どんなことがあってもまずは、飛行機を安定させて、周りの状況を把握して、その上で残った上澄み部分で少し何かやる、その優先順位が逆転しないように、頭が無意識にチューニングされているということだから。

また、今までは自分より経験のあるインストラクターを乗せると、どうしても自分がそのフライトのPIC(最終責任者)だという意識を維持するのが難しかった。いろいろ言ってくるし、そのオーソリティに負けて実質的にPICを取られることが多々あった。外部監視も「外見てますよ」っていうポーズになりがちだった。全然クリアじゃないのに「Left Clear」なんつって。今回はチーフインストラクターを隣に乗せても外が怖くてしょうがなかった。彼は教えるのが好きで、よくしゃべるのだが、その間は「どうぞしゃべってください、私が外見とくんで」という心持ちで私が完全に状況をコントロールしていた。これは初めての経験だった。

フライト後、チーフインストラクターからは「ハンドリングスキルがいい」ってほめられて、素直に嬉しかった。今まで操縦技倆をほめられたことがほとんどなかったからだ。笑 でも、個人的には学校で最も経験豊富なインストラクターを隣に乗せたフライトで、全体を通して自分がPICを取り続けることが出来たことの方が嬉しかった。学生の頃から自分は下手ったし、落ちこぼれだなー、パイロット向いてないなーと思いながら訓練していたが、経験ってのはやはりものすごい力を持っている。あとは、これを「編集」して自分の学生にはそれを私が掛かったより短い時間で達成できるようにさせたい。それが私が提供できる付加価値だ。

いやー、それにしても小型機でサーキットしに行くのってやっぱり楽しい。



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